コロナウイルス感染拡大の影響による完全失業率と自殺率の深刻さに心が痛みます。
特に若い女性の自殺が急増しています。
今年8月の10代女性の自殺者数は去年の同じ月の約4倍増です。ちなみに男性は0.5倍増です。
私のカウンセリングにも、今年のGW頃から深刻な相談が増え始めました。その多くが人間関係の悩みです。
男性は主に職場の人間関係に傷心し、女性は家族やパートナー、友達など身近な人たちとの関係に苦慮しています。
私に相談してくださる方々に心から感謝すると共に、誰にも相談できずにひとり孤独と戦っている人たちのことを思うと、辛いです。
コロナウイルス感染に対する強い対策が続くと、必然的にそれ以外の弱者の命の優先順位が低くなります。
コロナ感染の重症化や死亡リスクが極めて低い人たち、つまり貧困と若者です。
「辛いのはみんな一緒!」という雰囲気の中で、声を上げたくても上げられない人が孤独や苦しみから逃れる方法が自殺しかないなんてことは絶対にあってはならない。
自殺の原因は1つではありません。いくつかの苦しみが重なった時に、人は死を考えます。
その原因が1つでも緩和・改善できれば、自殺しないし、自殺を止めることもできます。
身近な人や大切な人が自殺した後に、そう悔いる人はたくさんいます。
何気ないあなたの笑顔が、見知らぬ誰かの命を救うこともあるのです。
これは決して大げさな話ではありません。
コロナ禍で明らかに減ってしまったもの。
それは他者とのコミュニケーション、会話、雑談です。
これらによって気づけることが気づきにくくなっています。
今月、夫の会社に中国人の方が入社しました。
片言の日本語で頑張る彼を、夫も他の人たちもみんなで気にかけて声掛けしているとのこと。
その人は、いつも「日本人はみんなとても優しい」と言うそうです。
そう言ってもらえてすごく嬉しいけど、若い子の自殺がこんなに多いこの国はどう考えても異常です。
ちょっとした気配り、気遣い、思いやり、優しい言葉、おせっかいが人の命を救うのは確かです。
コロナ渦だからこそ、遠慮せずに、もっとおせっかいになろう。
そう思いました。