私は、産業カウンセラーとして、企業内のカウンセリング室でもカウンセリングをしています。
そこでよく耳にするのは、「この仕事は自分には向いていないのではないか」というお悩みです。
「なぜそう思われるのですか?」と聞くと、次の3つの理由を挙げる方がほとんどです。
1)周りの人に「向いていない」と言われたから。
2)周りの人と比較して、自分はダメだなと思ったから。
3)思うような結果を出せないから。
この1~3の全てに共通するのは、「褒められていない」ということです。
周りの人から怒られたり、否定されたりという経験があると、「向いていない」と思うことが多いようです。
逆に、周りの人から褒められたり評価された場合、「自分に向いている」と感じる方が多いのではないでしょうか。
ということは、向き不向きの判断は、他者から褒められたかどうか、つまり、「人間関係」が大きく関係しているということになります。
現に、「向いていないのでは・・・」と相談に来られる方の多くが、対人関係にも悩まれています。
ただ、1)の誰からも「向いていない」とは言われていないのに、2)と3)のように、自分で自分を否定して追い詰めて行ってしまうケースも少なくありません。
もともと褒められたり肯定された経験があまりなく、自己肯定感が低く&承認欲求が強い方は、評価されないと不安になったり、他者が褒められているのを目や耳にすると、「自分は必要とされていないんだな」と捉えて、やる気を失ってしまったりします。
そして、「こんなに頑張っているのに、誰も褒めてくれない」となる。
でも、そう感じてしまう人ほど、他人を褒めるのが苦手(下手)だったりします。
あなたの周りの人たちもそうかもしれないし、褒め文化がない職場もあります。
本当はどんな人だって、周りの人たちから自分の存在を認めてもらえたら嬉しいはずなんですけどね。
落ち込んでるときは、より偏った主観で物事を見てしまうので、ますます人目が気になります。
人目が気になるのは、「自分しか見えなくなっている状態」です。視野がとても狭くなり、疎外感も感じやすくなります。
そんな時は、カウンセリング室にいらして頂けたらいいなーと思います
今日もカウンセリング室で(或いはあや相談室で)皆さんのご来訪をお待ちしています!