レスリングの世界選手権で、五輪4連覇の伊調馨さんと、リオデジャネイロ五輪金メダリストの川井梨紗子さんが対戦し、川井さんが勝ちました。
試合後の伊調さんの言葉がステキでした
「自分が弱かったとは思わないです。梨紗子が強かった」
伊調さんらしいなーと思いながら、以前、伊調さんが言っていた言葉を思い出しました。
勝ち負けにこだわって練習してきた伊調さんは、ある日コーチから「俺が勝ち負けで怒ることはない。俺が怒るとしたら、練習してきたことをやらなかった時だ」と言われたそうです。
その言葉を聞いた彼女は、試合に挑む目的を「勝つこと!」ではなく「練習でやったことを出す」に変えました。すると、負けることが怖くなくなったそうです。
彼女は、「練習をしていると、課題と反省が生まれ、明日やることが決まる。目標があって、そこに向かっている限り、モチベーションが下がることはない」とおっしゃっていました。
私もそう思います
敵もライバルも関係ありません。
大切なのは、日々のルーティンと、そこで気づく課題と反省、そこから沸いてくる自分のやる気(疑問と好奇心)だけです。
ちなみに、私は金メダリストみたいにメンタル全然強くないし、すごいなーと思う人を見るとすぐに凹んでしまうので、「見ない権利」を大いに使いながら、自分のやる気を保持しています
結果は大切です。ものすごく大事です。でも、結果に重きをおいてしまうと、そこだけにこだわってしまい、モチベーションが下がってしまいます
こういうことをよく分かっているコーチの言葉があったからこそ、伊調さんは常に高いモチベーションを保ってこられたんだと思います。
どんな人と出逢うか、どう関わるかもすごく大切なことだなと思いました