『パラダイムシフト』は、思考や概念、規範や価値観が、枠組みごと移り変わることです。

 

うつ病の人はうつ病の人ならではの、摂食障害は摂食障害ならではの生活を送っています。

それがどんなに辛いことかは、本人や当事者にしか分からないことです。だから、同じ病気の方と話すと共感し合えて安心することができるでしょう。

ただ、共感や安心はできても、似たような状況・状態の人と一緒に居ても、なかなか病気は治りません。

次のステップとしては、同じ病を克復した方と会うことだと思います。共感、安心、参考になる体験談が聞けることが期待できます。

ところが、その方が、どうやって治っていったのかをわかりやすくはっきりと説明できるかどうかは微妙なところです。なぜならば、「気づいたら良くなっていた」という方が非常に多いからです。体験談を聞かせて欲しいと言われても、「もうあの頃の自分を振り返りたくない」とおっしゃる方もいます。

 

摂食障害を克復した後もカウンセリングにいらしてくださっているEさんは、「あのとき(過食嘔吐を毎食していた頃)の私と今の私はまるで別人ですね(笑)」とおっしゃいました。なにからなにまで今の自分とは違うとおっしゃるのです。

でもなぜ摂食障害が治ったかと聞かれてもよく分からないそうです。

いいんです、それで。治ればそれでいいのです。でも、治したい人はそこが知りたいですよね。

 

もちろん、私は知っています。Eさんがなぜ治ったのかも、自分がなぜ治ったのかも。他の方たちがどうやって治っていったのかも。そもそも、何を持って治ったというのかも。過食しなければ治った。1度でもすれば治っていないということではないのです。

 

10年くらい前かな。

私はずっとコンプレックスだった歯の受け口を治したくて歯科矯正の治療を受けました。でも、矯正器具できれいな歯並びになれたところで受け口は治らないのです。矯正器具を外せばアッという間に受け口に戻ってしまうんです汗

なぜかと言うと、舌の置き場所がおかしかったからです。私の舌は常に下の前歯を押すような位置にあったのです。だから受け口になってしまったのです。

受け口の原因を知った時は本当にびっくりして、家族や友達に「あなたの舌って今どこにある?」と聞きまくりました(笑)

みんな、「えーー?意識したことなかったけど、上の前歯の裏かな」と言うのです。これまたショックでした。

私が今まで無意識に、それがふつうのことだと思って疑うこともなく生きてきた舌の位置が、ふつうの人と違っていたなんておーっ!

 

それからが大変でした。だって意識しないと舌はいつだって下に落ちているんだもの汗

ものすごく意識して上顎につけて、「あ、忘れてた!」と思い出してはまたすぐに舌を上に上げる。これが習慣化するまでは本当に大変でした。

主人に「寝てるとき、舌が下に落ちてたよ~」と言われ、寝てる時まで意識できないよーーーあせると思ったのを覚えています(苦笑)

 

でも、辛かったのは習慣になるまで。要するに慣れるまで。慣れちゃえば、そっちがふつうのことになるので、もう何にも辛いコトはありません。

 

受け口の話と同じように、長年悩んできた腰痛の理由も分かってきました。腰痛になるのは、腰ではなく、これまた私の無意識の習慣/内股のせいだったのです。自分が内股だったなんて全然気づきませんでした。でも、内股をやめようと思うと、ガニ股になってしまい、それはそれで腰痛の引き金になってしまいます汗真ん中(ふつう)の感覚が分からないのです(苦笑)

 

とある治療院の先生に月1回、体の歪みを直してもらうと、あら不思議。内股でもガニ股でもなく、膝はもちろんのこと、体全体が真っ直ぐ前に向いてきれいに歩けるようになります。体の中心に重心を置けているのが分かります。この正しい姿勢を体に覚えさせて習慣化させていくために、先生から出された宿題(今の自分でできること)を続けています。

月1回、このコスパなら通いやすいなと思いました。通う頻度やコストの問題って重要ですよねにやり

 

このように、自分では絶対に気づけない悪しき長き習慣を他人や専門家から指摘してもらい、それに納得できると、目から鱗で、自ずと「そうなりたいキラキラ」と思うはずなんです。

そうすることが世の中のふつうであり、そうすれば必ず症状は良くなるわけで、でもそうしなければこれからもずっと治らないことが分かるからです。

 

以上、私が体験した2つのパラダイムシフトでしたクローバー

パラダイムシフトについては、あや相談室の7月のひとことにも書いてあります。よろしければそちらもご覧くださいニコ