心の病について | 産業カウンセラーあや相談室/気の向くままにGoing my way♪

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心の病は、今や先進国だけじゃなく発展途上国でも
南国でも患う人は増加する一方です。

先日発行された朝日新聞のGlobeで、
「ツレがうつになりまして。」(幻冬舎文庫) の
著者である細川貂々さんとご主人のコメントが
掲載されていました。

一部引用&まとめさせていただくと・・・

ご主人の言葉(ツレ)
どんなに前向きな人も過度のストレスにさらされ
続ければ調子を崩す。
心の病は、誰にでも起こる病気だと思う。

「人に迷惑ばかりかけている」というマイナス思考が
強いので、周囲も気楽にやっていると思えるほうが
本人の心の負担が減る。

「○月までに良くなって△△に行こう!」などの期限
付きの励ましは焦るし、それができない自分を責めて
かえって症状が悪化する。

奥様の言葉
特別扱いはしなかった。
ムッとしたら怒っていい。相手が落ち着いてから
「病気でイライラしていたんだね」などと言って、
病気がそうさせたのだと気づかせる。
大事なのは、「カーテン1枚隔てた距離」。支える
家族も自分の時間や空間を大切にしたほうがいい。
私は好きな本を読む時は部屋のふすまを締め、
週1回は気分転換で外出もした。

「自分は何の役にも立たない」という思いが強い。
小さなことでも役割を決め、できたら誉める。
できなくても怒らない・・・
等々。

「病気をして変わりましたか?」という質問に
対するお二人の答えが印象的でした。

ご主人の言葉
「病気になる前はすべてを効率や能率で考えていた
(病気になって)ムダだと思っていたことが実は人生
には大事
だと気づいた。

奥様の言葉
自分たちが幸せだと思える生活は人それぞれ。
「世間はこうだから、こうあらねば」という、自分の
中の「世間のものさし」を捨てることも、心の病を
乗り越えるひけつかもしれない。



うつ病を患ったご主人を、愛とユーモアで支え続けた
奥様の貂々さんが書いたエッセイです。