三体Ⅲ 死神永生(ししんえいせい) | aya風呂

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ちょっとまた書いてみようかな(´u`)

三体Ⅲ 死神永生 上 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン (hayakawa-online.co.jp)

未知の要素に満ちた冒険的プロジェクト
こんなスケールの本、聞いたことない
主人公を何度も代えつつ時代を超える人類の事件を追いかけ、さらにはその人類の事件さえ超えてしまう
次元ものを読むたびに脳内顕現させようとして挫折していた高次元の世界、まさに見たかった世界が描写されていて、三体シリーズを読み終わるまで生きててよかったと思った。
中国で空前のSFブームになり、続々と同世代作家も誕生している右矢印郝景芳(ハオ・ジンファン)、陳楸帆(チェン・チウファン)
この手の小説が激増するから、物理の基礎知識はあったほうが人生楽しめると思った。

何を書いてもネタバレになって歯がゆいので、訳者あとがき(2021年四月末日 大森望)から朗報をひとつ。

ところで、《三体》三部作は本書で完結するが、実はこの三部作にはオマケがある。宝樹(バオシュー)『三体X観想之宙』がそれ。もともとは、《三体》三部作の熱狂的なファンだった宝樹が『死神永生』を読んだ直後、“《三体》ロス”を癒やすため、本書に書かれていない空白部分を埋める原稿を発作的に書きはじめ、プラネット・ブルーにいる雲天明(ユン・ティエンミン)と艾AA(アイ・エイエイ)の対話で始まる中篇を二日で完成させてネット上に公開したのが始まり。これが《三体》ファンに好評を博したため、さらに中篇を三週間ほどで書き上げ、短い序章と終章を二つ加えて長篇の体裁を整えた。(中略)とうとう劉慈欣の公認を得て、正典と同じ重慶出版から2011年に単行本化された。おまけに、2015年には、本家同じケン・リュウの翻訳により、The Redemption of Time として英語版まで刊行されている。(中略)
 さらに、前二作のあとがきでも触れたとおり、劉慈欣には、《三体》三部作の前日譚と言えなくもない長篇がある。丁儀(ディン・イー)と林雲(および”マクロ原子”)が登場するこの『球状閃電』は、2001年に執筆され、四川科學技術出版社から2005年に単行本化されている。
 これらの作品は、現在翻訳が進行中の劉慈欣短編集(題未定)や、著者の第一長篇にあたる『超新星紀元』ともども、早川書房から順次刊行予定(いまのところ、短篇集→『球状閃電』→『三体X』→『超新星紀元』の順番で、2021年秋ごろから刊行が予定されている)。また、他社でもいくつか劉慈欣作品の翻訳企画が進んでいて、二、三年のうちに主な小説作品すべてが邦訳されることになりそうだ。