国内線航空券、1年前から予約できる時代がやってくることで国内旅行の計画が立てやすくなる? | あやあやのふらふら旅行記

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国内線の予約が約1年前からできるようになるようです。

 

 

国内線航空券、1年前から予約できる時代がやってくることで国内旅行の計画が立てやすくなる?

 

 

 新幹線などJRの指定席券は1ヶ月前、国内線航空券は2ヶ月前に発売開始というのがこれまで一般的であり、お盆・年末年始・ゴールデンウイークなどの繁忙期においては発売初日に新幹線の指定席や国内線航空券のチケット争奪戦が繰り広げられてきたが、国内線の飛行機においては355日前(約1年前)から予約が可能になる時代がやってくる。

ANA、355日前から予約できる割引運賃を新設。55日前までならキャンセル料なし

 ANA(全日本空輸)は、5月18日に355日前から発売する新割引運賃「ANA SUPER VALUE EARLY(ANAスーパーバリューアーリー)」を新設することを発表した。同社のマイレージプログラムである「ANAマイレージクラブ」会員限定で今年9月3日から発売される。9月3日の時点で来年(2019年3月31日~8月23日)の国内線航空券の予約が可能となり、以後は355日前から予約が可能となる。

 つまり、9月3日の発売時点において翌年のゴールデンウイークや夏休みの国内線航空券の予約が可能になるということだ。運賃例としては羽田~新千歳線では片道2万2400円~3万3400円、羽田~那覇線で片道2万7000円~4万200円などとなる。ANA国内線全路線に設定される。

 購入後の予約変更は不可であるが、キャンセルする場合も搭乗日55日前までであれば手数料なしで全額払い戻しすることができるので、特に帰省など日程がある程度確定できるのであれば、早めに予約しておくことで航空券代を抑えることができるが、55日前よりも早い時点でその他の割引運賃が「ANA SUPER VALUE EARLY」よりも安ければ、手数料なしで一旦キャンセルしてその時に安い運賃で買い直すことも十分に考えられるだろう。

 

飛行機は年に2回、運航スケジュールが大きく変わる

 飛行機は国内線・国際線共に原則、約半年間毎に運航ダイヤを設定する。2018年の場合は3月28日~10月27日までの約7ヶ月間はサマースケジュール、10月28日から来年3月30日までの約5ヶ月間がウインタースケジュールとなる。新しく就航する路線が、各スケジュールの初日に就航することが多いのもこの為である。

 サマースケジュールの割引運賃は1月下旬、ウインタースケジュールの割引運賃は8月下旬に発売するのが一般的で、現在のANAの早期割引運賃「旅割」が名称変更する「ANA SUPER VALUE」は今後も従来と同じ1月下旬、8月下旬頃の一斉発売となり、「ANA SUPER VALUE EARLY」よりも割安な運賃が出てくるだろう。

 活用法としては、「ANA SUPER VALUE EARLY」で座席は半年以上前に確保しておき、「ANA SUPER VALUE」もしくは他社便の割引運賃も見ながら、最終的には2ヶ月前くらいに判断するといった使い方がベストになるだろう。特に繁忙期においては「ANA SUPER VALUE EARLY」の威力が発揮される可能性が高い。

LCCの登場でこれまでの2ヶ月前予約の原則が崩れる

 日本の航空会社は、かつては国内線の全運賃(国際線乗り継ぎの国内線区間や予約ができない運賃などを除く)が2ヶ月前の一斉発売だったが、国内線にLCC(格安航空会社)が参入した2012年、LCCは基本的には半年分をまとめて販売するスタイル(海外のLCCでは1年先まで買えることも多い)にしたことで、ANAやJAL(日本航空)などのフルサービスキャリアよりもLCCの方が早めに航空券の予約ができる状況になってしまった。

 特にジェットスター・ジャパンの影響は当時大きく、ANA便やJAL便が発売される前に安い運賃が出ていることで、早めに座席を確保できる同社の便を選んでいた利用者が多かった。その後、ANAやJALをはじめ国内線を運航する多くの航空会社が事前割引運賃(ANA「旅割」、JAL「先得割引」など)に限って、最大半年先までの予約ができるようになったが(現在だと10月27日まで予約可能)、予約変更可能な航空券などは現在でも従来通りに2ヶ月前からの発売になっている。

 今回、ANAは予約変更可能な普通運賃系として10月28日から新設される新運賃「ANA FLEX」やビジネスきっぷ、株主優待割引も含めて355日前から予約できるようになる。

 

訪日外国人の不満もあった

 もう1つ、1年前からの予約に踏み切った背景には訪日外国人の日本国内線利用が増えていることがある。我々が海外へ出かける際において、アメリカ国内線やヨーロッパ内のフライトにおいて数ヶ月先の便でもインターネットで簡単に予約できるのに対し、今の国内線においては2ヶ月前からしか予約ができないというのは旅行の計画を立てる上では不便でしかない。今回、予約開始日が変更になることで訪日外国人においても国内移動の旅程をより立てやすくなる。インバウンド(訪日旅行客)を2020年に4000万人を目指す上でも早期予約は不可欠だ。

JALは昨年秋から航空券の有効期限を従来の90日から1年間に延長

 ANA以外では、スカイマークは今春、普通運賃の発売開始を搭乗日3ヶ月前に変更しているほか、搭乗日前日まで予約可能で変更可能な割引運賃として3月25日から新設された「たす得」は航空券の有効期間が270日に設定されている。またJALでは予約開始日は現行と変わらないが、昨年11月より国内線航空券の有効期間を従来の90日から1年間に変更し、国内線の特典航空券も予約変更の手続きをすることで最長1年間の有効期間に変更されているなど、使いやすくなっている。ANAも7月1日以降購入分は予約変更可能な航空券の有効期間を現在の90日間から1年間に変更する。

 
 今後、飛行機を使った国内旅行の早期予約がより進むことになりそうだ。新幹線もダイヤ改正の関係もあるが、1ヶ月前ではなく2~3ヶ月前から予約できるようになればより国内移動の計画が立てやすくなるだろう。
 
国際線の予約も正規割引運賃(PEX運賃)は、ほんの10年くらい前までは正式なダイヤが発表される3~4か月くらい前だった記憶があります。
それが今や、JALは330日前から、ANAは355日前から予約を行うことが可能になりました。
 
国内線も国際線の流れを汲んで、約一年前から予約を行うことが可能になるようです。
 
これは、航空会社のシステムが海外のパッケージシステムに置き換えられたことが要因の一つであると思います。
 
従来、航空会社は自社でシステム開発をしていましたが、近年は「アマデウス」などの海外で稼働実績のあるパッケージシステムに置き換えるケースが増えています。
 
海外では予約が約1年前から可能なのが標準なので、システムが規約を変更させるという事象が発生することになるわけです。
(いつから予約開始をさせるかという指定は個別に指定することはできますが、設定を変えることでいつでも可能です。)
 
航空会社としても、一年目前から予約をしてもらい決済までしていれば、搭乗するまで運賃分を預かっているわけですのでその金額をいろいろ運用することも可能という面もあります。
 
まあ、あらかじめ予定が立っている人にとっては予定が立てやすくなりますね。