我が家の子どもたちは2人とも難聴。

それも聴力が変動したり進行性と言われる病気。

なので、聴力にはとても敏感になってしまう。


話しかけた時に反応がない!もしや聴力悪化?

…ただ何かに熱中していただけだった、など日常茶飯事。


だけど、そんなことでもドキドキしてしまう。


今日は娘の反応がかなりにぶい。
もしかしてまた更に悪くなったのか。

もうやめてくれ、聴こえさせてあげてよ。
お願い。


でも
もしかしたら電池切れかも。

かなりドキドキしながら補聴器を外してみた。

電池切れだった。



電池が切れてこんなに嬉しいことってあるかな?
たぶんない。

普通は電池を替えることが面倒だし、お金もかかるから嬉しいことなどないと思う。

でも私はすごく嬉しい。

なぜか…
変動じゃなかった!
聴力が悪化したわけじゃないんだ!

その事実がものすごく嬉しい。

すごくすごくホッとして、嬉しくなって、大きなため息をついてしまった。


反応が悪くなる度に、
聴力はどのくらいだろうか、今の声の高さから周波数はどのくらいか、何Hzがどのくらい落ちてるのか、もはやマニアックな予測をたてるようになってきた。

3年半前に息子の難聴が分かった頃はまだ知識もなかったし、変動してしまう病気とは知らなかった。

聴力がある日突然ガクッと落ちる病気と理解してからというもの、一日も聴力を気にしなかったことのない生活。

そして息子はこの3年間、変動ばかりの日々。

聴力検査は週に一度。

このくらいの反応だと聴力検査の結果のオージオグラムはこんな感じかなと予測すると、だいたい当たるようになってきた。

密かに特技かも。

あー、サンタさん、よく聴こえる耳を2人にプレゼントしてくれないかな。

そして私には聴力を心配しなくてもいい安心して過ごせる日をプレゼントしてくれないかな。