今年、児童虐待に関する相談件数(対応件数)が、
今年一月からの半年間で9万8000件余りに上ったことが
厚労省のまとめで判明。
この虐待対応件数は年々増加傾向で、今年の上半期は
昨年の同じ時期に比べて10%上回るペース。
ただ数字的には、緊急事態宣言が出たころは、一時的に
減少しているようにみえるが、ここが落とし穴。
日本大学の鈴木秀洋教授は、「新型コロナウイルスの影響で
学校や保健所が休校などとなったり、乳児がいる家庭を訪問
する自治体の事業の中止や延期が相次いだりしたため
児童相談所などへの情報提供が減少し、虐待が潜在化した
可能性がある」と指摘されたそうです。
確かに私の肌感覚では、緊急事態宣言が出ていたころ、
ママのストレスも多く聞き、「きくで」アクションへのご要望も多く
その後「ママのためのアンガーマネジメント」に関しては
緊急事態宣言後、お問い合わせが増えました。トラブルは
多くなっているはずなのに、児童虐待相談件数が少ないのは
「表に見えてきていなかっただけ」と思ってしまいます。私は
ステイホームで、イライラが増えたことを自覚しているママが多い。
そんな風に感じています。現在ヨーロッパでは、コロナ感染者が
再び爆発的に増加中。そんな中、政府が出入国制限の緩和を
進めています。今緩和を進めることへ懸念を示す専門家も…
現場は検査待ち待機スペースや人員の確保に不安を抱える。
空港検疫での「コロナ陽性者」はジワリジワリと増えています。
ニュースでは台湾、ベトナム、タイなどからの乗客で陽性者が
出ており、アジアでもまだまだコロナはくすぶっています。
今現在ヨーロッパで起きていることが、これから冬を迎える
日本にとって、他人事ではないことを感じさせられる。
その時に、この児童虐待への影響はどうなってしまうのか…
虐待に限らず、「イライラした人」が増え「ギクシャクした雰囲気」
を「ママ友トラブル」として相談いただくことも、増えてきました。
自分自身気を付けていても振りかぶってくるもの。人間…
強いと思っていても、案外もろい一面があったりする。
そんな時、「怒りの感情にハイジャックされない」ように私自身も
日々アンガーマネジメントトレーニング続行したいと思います。