「純と愛」第29話(第5週)【きたかぜとたいよう】〜/若村麻由美、「戦う」の辛くないですか? | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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テーマ:
NHK総合
月~土 8:00~8:15
(再放送 月~土 12:45~13:00)

NHK BSプレミアム
月~土 7:30~7:45
(再放送①月~土 23:00~23:15、再放送②土 9:30~11:00)

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若村麻由美、「戦う」の辛くないですか?
風間俊介(愛)との生活に疲れた夏菜(純)は、風間俊介に「精神科に行け」と言う。拒む風間俊介に、一度は承諾した夏菜だが、悩む若村麻由美(多恵子)の姿を目の当たりにし、再び「精神科に行け」と言い、風間俊介は同意する。
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夏菜を動かした若村麻由美の苦しみ

◎あらすじ(ネタバレあり)
愛(風間俊介)に精神科に行けといった純(夏菜)。しかし、愛の解答は「既に行ったことがある。でもその時、医師の本性が聞こえてきて辛かった。今日みたいな騒ぎは起こさないから勘弁して欲しい」というものだった。
愛は再び「純の家で家事をして生活したい」と言うが、純は反対する。
そんな時に、水野(城田優)の証言で千香(黒木華)が純へのクレームレターの犯人と判明するが、千香は逆上する。

そして、仕事にプライベートに悩む純の前に愛の母・多恵子(若村麻由美)が再び現れて、自分の苦しみを吐きながら、「愛を病院に連れて行け」と言い出す。
多恵子の姿と愛の気持ちのはざまで悩む純。
そんな純が帰宅すると、愛から「麻雀でお金が入った」と聞かされる。
ギャンブルでお金を得た愛に、怒った純は「逃げるな。自分は普通のカップルみたいにしたい」と言い、愛は「2人の今後のために明日病院に行く」と答える。


◎みどころ

若村麻由美、「戦う」の辛くないですか?

◯おもしろポイント
若村麻由美、「戦う」の辛くないですか?
風間俊介の母・若村麻由美(多恵子)が再び夏菜(純)の働くホテルにやって来た。そして再び「風間俊介と別れて、精神科へ連れて行け」と言い出した。
去ろうとする夏菜の腕を掴み、「あなたに何がわかるの?夏菜が風間俊介の一生を台無しにしたらその責任を取る覚悟はあるの?」と問い詰める。
うろたえる夏菜に、若村麻由美は目に涙を浮かべてさらに続ける。「夏菜は逃げれるけど、私は違う。どれだけ辛くても耐えて戦うしか無い」と言い、飲んでる薬を床に投げ捨て「こんな薬を飲みながら」と辛さを吐露する。
そして再び精神科の名刺を夏菜に渡す。

その辛さは、亡くなった風間俊介の双子の弟への後悔から来ている。
辛くて、苦しくて、どうしようもなくて自分も他人も傷つけて、「戦って」きた若村麻由美。
戦うことでしか、息子を亡くした過去を振りきれなかったのだろう。
そして、今度は風間俊介を喪うのが怖いのだろう。
視聴者は第三者だから、「不器用なんだな」「怖いよ」と思うんだけど、実際こういう人は多い。(ここまで極端な人はデフォルメされた「ドラマ」なんだけどさ)
自分の人生の迷い、後悔、辛さを上手く表現できずになぜか「戦って」しまう。

でも、「戦う」人は敬遠されてしまう。「仕事は出来るんだけどね~」とか言われながら。
戦わずに辛さを上手く逃すことが出来たらいいのに。
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今は苦しみをぶつけることしかできない若村麻由美



◯ツッコミポイント
逆切れ黒木華!
城田優(水野)の証言で黒木華(千香)が「夏菜(純)へのクレームレターの犯人」という事実が判明した。
通勤時に、夏菜の前に現れた黒木華が文句を言っていところに城田優が現れたのだ。
城田優は「この手紙かいたの君(黒木華)だよね?この間もらったメモと筆跡同じなんだけど。」と言い、黒木華は言葉を失う。
「このことは黙っておくからこんなことは二度としないように」と言う城田優に、黒木華は2秒ほどの沈黙の後にこう返した。
「城田優がいけないんです。夏菜なんか好きになるから!」と。
そう言って、逃げるように去っていた黒木華。
出た!逆切れ!・・・黒木華(千香)こそ友達いるのだろうか?
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いつまでも他人のせいにしてると後々の人生で袋小路になります。



◎雑感とドラマから見る世相
とりあえず精神科に行く事になった風間俊介。
実際行くのかどうかは知らないが、「夏菜と風間俊介の今後のため」という名目らしい。

「病院」は「出来れば行きたくない場所」の一つである。
特に「精神科」はまだまだ偏見も根強く「行ってることが知れたら・・・」と思う人は多い。
2011年に、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、に加えて精神疾患が厚労省指定の「日本の5大疾患」となった。
でも、「他人に知られたくない」疾患のままである。

「行きたくない場所」にどうやって対象を連れて行くのか。
「やりたくないこと」をどうやって相手にやらせるのか。


これは、このドラマだけでなくて、現実の仕事や対人関係で往々にしてある状況。
権威、立場、情、煽り、ご褒美、様々な手段で人に「やりたくないこと」をやらせて世の中は回ってるのだけど、それでも「やりたくないこと」には変わりはない。
その「やりたくないこと」をいかに「やってみよう」「やりたい」という気分にさせるのが、今週の副題の「きたかぜとたいよう」の「たいよう」の見せどころなのかな?

ただ、「やりたくないこと」って本当に「やらなきゃいけないこと」なのか?
個人的に「やりたくないなら、やらなきゃいーじゃん。人間何もぜずに長時間はいられないんだし」と思っている。
「やりたくないけど、やらなきゃ」みたいな一昔前の努力礼賛価値観が、現代の閉塞感につながっている事はそこそこ論じられてもいる。
「戦わなきゃいけない!」と若村麻由美が言っていたけど、本当に戦う必要があるの?
傷ついて、周囲を傷つけて、そこまでして戦って何を得るの?
(そもそも本気で集中している人間は「やらなきゃ」という概念で動いていない)
「やらなくてもいい」って選択肢を提示して欲しい。そこを「たいよう」として示して、そこから先の道を描いてほしい。


関係ないけど、風間俊介の状態で来られても「困る」というのが医療スタッフの本音。
風間俊介に「治したい」という気持ちも病識(病気の自覚)もないから。
(病識のない人間は、何か事件起こして警察へ通報された後、警察から指定病院へ連絡が入る形で連れて行かれるのが通常パターンだけど)
風間俊介に精神科で何をしろと言うのか?投薬?ECT(電気療法)?身体拘束・隔離?
病院は基本的に「対処療法」しか出来ない。(そして精神科はその傾向がより顕著である。)
何かあるとすぐに「ストレス」とか言われ、「困ったときの精神科(心療内科)頼み」状態だけど、対処療法しか出来ない状態で何ができるのか。
せいぜい神経遮断系の薬剤を処方されて「とえりあえず落ち着け」みたいなことしか出来ない。
「治したい」と思う人にしか病院は何も提供できない。(出来るのは延命治療に近い本人の意志のないものばかり)

若村麻由美が床に大量に薬を投げていたが、あれだけの種類を飲んでる人間はマトモな労働は不可能。
通常勤務をこなせる人間が飲める量を明らかに超えているし、あんなに大量に処方する医師は間違い無くヤブ。
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処方、多すぎです。

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