◆「ほめる」について、どう思いますか? | こころの軸と自己成長力を高める成幸法則365 成長心理学プロコーチの人間力を高めるコーチング

◆「ほめる」について、どう思いますか?

「ほめる」について、どう思いますか?


相手のことを認めて、
その良さを伝えるって素晴らしいことだと思います。
また、一般的に、ほめられると嬉しいものです。


でも、それが上手くいかない場合もあります。


なぜでしょうか?


JR西日本が福知山線事故の反省から
ヒューマンファクター(人的要因)に関する研究や取り組みを行い、
その中で全社的に「ほめる」ことに取り組んでいたようです。


しかし、
それまで上司も部下もほとんど「ほめる」
という経験がなかったことから、
うまくいきませんでした。


その後、ある大学と「効果的な褒め方」を共同研究した結果、
次のことがわかりました。

・上司が褒めているつもりでも部下は褒められたと思っていない。
・部下が褒められたいと思っていることが褒められていない。
・上司と部下の関係が良いと、褒めるとモチベーションが上がり
褒めないと下がる。
・上司と部下の関係が悪いと、褒めるとモチベーションが下がる。


人間関係が良い場合は「ほめる」効果はあるが、
悪い場合「ほめる」と逆効果ということです。


その理由は、何でしょうか?


私は、ほめる人の「心のあり方」にあると思います。


純粋に相手の良さを伝えるという気持ちでほめると、
それは相手にも伝わります。
逆に、相手をやる気にさせよう、相手を自分のペースに乗せよう、
という操作的な気持ちでほめると、それもまた相手に伝わります。


人間関係が良い場合は純粋な気持ちでほめ、人間関係が悪い場合は
操作的な気持ちでほめている場合が多いのではないでしょか?


なので上記のような研究結果になったと思います。


「ほめる」の他にも「叱る」「怒る」など
いろんな形の関わり方がありますが、
大切なのは、形よりも「心のあり方ハート」ですよね。