厳しく指導する時に注意することは? | こころの軸と自己成長力を高める成幸法則365 成長心理学プロコーチの人間力を高めるコーチング

厳しく指導する時に注意することは?

管理職対象に研修をしていると、こういう質問を受けることがあります。



「厳しく指導する時に注意することは?」





あなたは、どう考えますか?



一般的に厳しい指導とは、「怒る」「叱る」ことですよね。


「怒る」のは感情で相手をとがめることなので、良くはないです。

「叱る」ことは、良い指導と言われることもあります。


でも、問題は「叱る」のが良い、良くないという話ではないと思います。

 

問題は、指導する側が、どういう気持ちで「叱る」のかということです。


 

本当に相手のことを愛していて、ここは「叱って伝える」ことがベストだと思えば

叱っていいと思います。


でも、「何度言ってもダメだ」「この人にしっかりしてもらわないと私が困る」

こういう思いが少しでもあれば、厳しい指導は逆効果になります。

 



心は通じます。




一番大切なのは、自分自身の心です。




 

幕末の吉田松陰先生は、どんな人にでも

優しく穏やかに指導されたそうです。

 


私も色々な経営者とお話したり、いろんな本を読んだりします。

また、自分自身の体験から考えても、人間的に成熟した人は、

「厳しく指導」するということはありません。

 

ここでいう「厳しく指導」とは、相手を威圧し、緊張感による指導です。

 


指導者自らの人間性で、相手を導いていきます。

 

 

それができないと、相手を威圧する「厳しい指導」になるようです。



人を育成するには、自分自身を高めること。

遠回りのようですが、これが一番の近道です。