[雑誌] COURRiER Japon 2010年3月号 | 知磨き倶楽部 ~ビジネス書で「知」のトレーニングを!~
2010-02-19 15:00:00

[雑誌] COURRiER Japon 2010年3月号

テーマ:経済/社会
今回の記事もR+(レビュープラス)様とクーリエ・ジャポン編集部様が主催される、クーリエ・ジャポン レビューコンテストへエントリーさせていただいている。
コンテストは今回の第6回で最後のようであるが、僕は初回からすべて参加させていただき、その間には第4回の副編集長賞、第5回のヨーロッパデスク賞の受賞といった、大変嬉しい想いをさせていただいている。

6回にわたり参加させていただいているということは、この半年の間、毎月クーリエ・ジャポンを読んできているというわけだ。
正直、以前は購入しても数多くの雑誌の中の一つとして軽く流し読み程度で済ませていたのだが、レビューを書く前提で読み込むようになると、そんな自分の行為が非常に勿体無かったという後悔の念がまず浮かぶ。

この半年のおかげで、国際的な情報、多角的な視点、自分にとっての死角からの発想など、様々な知的刺激を受け、また自分自身の知的レベルを上げることができた。
第1回のレビューコンテストの際に比べ、本書を読みこなすこと自体、とても楽になっている自分がいるし、クーリエ・ジャポン以外の書籍においても、間違いなくインプットは楽になり、アウトプットの質にも繋げられていると感じている。


そんなクーリエ・ジャポンの2010年3月号は、堤未果さん責任編集により「オバマ大統領就任から1年 「貧困大国」の真実」をメイン特集に据えている。
※「貧困大国」と書いて「アメリカ」とルビを振っている。

堤さんの著書『ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)』『ルポ 貧困大国アメリカ II』を呼んでいない僕は、初めて知る話題もあり、大変興味深い特集。
冒頭の堤さんへのインタビュー記事が特集のサマリーに近い内容になっているので、ここは必読。
ただ、個別の事実認識には、米国で起こっている事態をセンセーショナルに伝えたいがためだろうか、やや気になる伝え方がされている点がひっかかるので、特集記事はくまなくお読みいただき、現地メディアの見方もきちんと捉えて消化しておきたい。

それが本誌のいいところでもある。
もちろん編集は日本のクーリエ・ジャポン編集部が行っているけれど、公になった世界中の様々なメディアの視点が盛り込まれているために、一方的に偏った情報に染められてしまう危険性は他のメディアに比べて極めて小さい。
日本で大きく取り扱われる報道などは、日本人に受けるように一方的な視点に偏っていることもある。
(実は国内の情報でもそういう側面がないとは言えないけれど。)
そうした偏った情報に踊らされることなく、正しく自分のスタンスを構築する手助けとなるのは本誌ならではといったところ。

さらに、特集の最後を再度堤さんからのメッセージで締め括っているのだが、「「チェンジ」は待つものではなく起こすもの」という言葉を読んだとき、勝間和代さんの『チェンジメーカー』を思い起こさせられた。
アプローチも印象も違うけれど、僕らに対して投げかけられているメッセージは同じだ。
アメリカとか日本とか、国境に囚われることなく、一人ひとりが「チェンジ」に向けた行動をしなければならないのだと訴えかけてくる。
※参考: ■書評■ チェンジメーカー


そのほか、特集以外でも色々と考えさせられたり、新しい知識や視点を提供してくれる記事に溢れているのだけれど、ここでは、その中から二つだけ取り上げてみたい。

一つ目は本誌の目玉コーナーである世界が見たNIPPONの中から「日本式の『西遊記』『三国志』が中国に逆輸入される理由とは?」。

中国人記者が考察しているので、まじめな理由については是非本誌で確認していただきたいのだけれど、僕としては掲載されている写真を見れば一目瞭然(笑)
日本的には子ども向け以外ではあり得ないだろう的な感覚だが、中国の若者にだってあり得ないだろう、あれは。
ここに写真を掲載できないのが残念だけれど、(話の中身はともかくとして)三蔵法師を深津絵里さんや牧瀬里穂さん、夏目雅子さん、孫悟空を香取慎吾さんなどが演じる日本の感覚とはだいぶ違っている。
(しかし、中国版にも日本のドラマに近い感覚のものはあるのに、なぜわざわざこの写真…笑)

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三国志が日本で多様に幅を広げていったのは最早有名な話だけど、本文中で紹介されていて個人的に気になるのはこれ。

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とんでもない方向に関心の目を向けていただけて大変嬉しい(笑)


もう一つは真面目な記事で(念のために断っておくと、上で紹介した記事も記事自体は真面目)、WORLD NEWS HEADLINEの中から、「富裕層ばかりが救われる!? ハイチ地震に見る「援助格差」」。

日本でも募金を募り支援行為が行われたハイチ地震。
しかし、こうした援助が果たして本当に現地の方々にとっての「援助」になっているのかどうか。
例えば募金を行った店頭などでは「○○円の募金が集まりました、ありがとうございます。△△へ送りました」という結果報告が為されるけれど、それがどういった形の援助になったのかということまで伝えられることはほとんどない。

今回の記事とは多少違うけれど、併せて『ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話』の「ヘッテルと7人のODA・NPO」を読み直しておきたいところ。


本誌の記事の多くが、このように新しい知識や情報を提供してくれるだけでなく、さらに本誌をきっかけとして興味や関心の対象を広げてくれるきっかけにしやすいところが有益だ。
読むだけで終わらない、豊かな読書経験が(自己啓発系の話しなどでは流し読みを勧められることの多い)雑誌でも存分に味わえることを教えてくれる。
向上心のあるビジネスパーソンであれば、継続して読み続けたい雑誌だ。
(今号で背表紙で作られる世界地図のアフリカ大陸が完成。1年かけて揃えたくさせる仕掛けを早めに確認されたい。)


※本書はR+(レビュープラス)様よりレビュアーとして献本いただいた。
 R+(レビュープラス)は登録すれば、誰にでも(?)レビュアーとなり献本いただけるチャンスがあるので、興味がある方はどうぞ。


■ 関連リンク
サイト: クーリエ・ジャポン
公式Twitter: http://twitter.com/CourrierJapon

■ キャンペーン情報
本記事は「クーリエ・ジャポン レビューコンテスト」にエントリーしているのだが、クーリエ・ジャポン様のご協力により、本記事をお読みいただいている読者の方を対象としたキャンペーンが展開されている。

クーリエ・ジャポン ブログレビューコンテスト Fujisanギフト券プレゼントキャンペーン

内容の詳細については上のリンク(応募フォームになっている)から確認していただきたいが、雑誌・定期購読専門のオンライン書店で、デジタル書籍の販売も行っているFujisan.co.jpにおける1,000円分のギフト券が、合計100名様に贈られちゃうというもの。

第1期(2010/2/16~2010/2/20): 50名
第2期(2010/2/21~2010/3/9) : 50名

となっているので、僕の記事掲載が遅いがために第1期分はもう締め切り間近なんだけど(汗)、奮ってご応募いただければ。


■ 基礎データ
雑誌名: COURRiER Japon
発行元: 講談社
種別: 月刊誌(毎月10日発売)




■ 他の方の書評記事

おでこのめがねで読書レビュー:
COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2010年3月号

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