1.概論
1-1.伊古乃速御玉比売神社と周辺の淡洲神社(7社)について
①埼玉県滑川町大字伊古に鎮座する伊古乃速御玉比売神社(いこのはやみたまひめじんじゃ)は、延喜式神明帳にある式内式の古社であり旧郷社です。また当該社は、古くから淡洲(あわす)明神とも呼ばれていました。
②周辺の土地(滑川町と嵐山町)には、淡洲神社と称する7神社が鎮座しています。また、伊古乃速御玉比売神社は淡洲明神と呼ばれたことから、上記の淡洲神社(7社)との深い関係が注目されています。各神社の鎮座地は、資料1を参照ください。
1-2.伊古乃速御玉比売神社と二ノ宮山の概略
①当該社は、滑川町伊古1242番地にある式内社で旧郷社です。
②二ノ宮山は、北西約700mにある、高さ約138mの見晴らしの良い山で、現状では山頂に展望台が設置されています。
③新編武蔵風土記稿(1810年代)によれば、当該社は古くから二ノ宮山上に鎮座していたが、「天正四年(1576)に北東の方の伊古の地に移し祀れり。」と記されています。
2.まとめ
①伊古乃速御玉比売神社は、滑川町大字伊古に鎮座する、古い式内式・旧郷社です。
②新編武蔵風土記稿によれば、当該社は淡洲明神と呼ばれていました。
③在の御祭神は、神功皇后(気長足姫命)、大鞆和気命、武内宿禰です。
(本来の祭神は、社名にあるとおり速御玉比売命です。)
御神徳は、豊饒です。
④創立当時には、当該社は、二ノ宮山・山頂(当該社から北西に約700mに所在)に存在したとされています。
⑤二ノ宮山は、その優れた山容から多くの人々の信仰の対象(雨乞いの山 )として畏怖されていました。この山の山頂にの社を奥宮(高さ約2.5m)創立し、二ノ宮山を神体山としました。
1994年(H6)11月、二ノ宮山・山頂に町のシンボルとして「二ノ宮山展望塔」が建てられました。 この塔からは、比企郡一部(滑川町、嵐山町等)を遠望できます。
二ノ宮山
全体像
社殿
詳しくは
を参照ください。