鍼灸院への相談で首や肩がこるというのはオーソドックスな相談ですが、その中に顎関節症をお持ちの方が意外と多い印象です。
顎関節症は顎の関節の痛みやあごの筋肉、こめかみの痛みのほか、口の開閉時のカクカク音、口が指三本以上開かないなどの症状が複合的におこる病気ですが、原因は様々あり、ストレスやかみ合わせ、歯ぎしりや食いしばりなどが要因といわれています。
特に夜中に歯ぎしりや噛みしめ、食いしばりをしている人は、朝起きた段階でも顎が疲れている、あごが痛いなどの自覚症状が出ます。
まずは歯科医へ相談にいかれて、あごや歯の状態を調べてください。歯がすでに傷んでいる場合は、歯の処置も必要ですし、応急的に歯を保護するためにマウスピースも使うべきです。
一方でストレスの緩和や既に緊張している筋肉には鍼灸が効果的だと思われます。直接的に顎関節周辺の筋肉や噛む動作に関連する筋肉を緩めると同時に、ストレスのサイクルに入っている脳の状態をリラックスさせる効果が期待できるからです。
また上下の歯が接触していると自然と上下の歯を離すように脳がシグナルを送りますが、長い間食いしばりをしている人は、無意識に上下の歯がくっついた状態になっていることがあります。ふと意識したときに上下の歯がくっついたままになっている人は、食いしばりをしている可能性があります。これを解消するには、上下の歯を離すために、一時間に一回、舌先を上の歯の付け根にぐっとあてるか、唇をすぼめて息を吹く動作を30秒から1分ほどしてください。繰り返すことによって脳に上下の歯を離すシグナルが脳に再認識されるようになってきます。
上手に歯科と鍼灸院を利用して、顎のストレスから解消されましょう。
