ON×SOUL「イノチボンバイエ」感想⑦;ダイク、キュウシュウ、タダシブラザース | 元玉拾い(もと、たまひろい)のスポーツとか草花とか

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(写真は、1シーン以外、一切こんなお茶目な表情をみせない花奈澪さん)

 

浅野温子×劇団男魂(メンソウル)

TEAM ON×SOUL 1st

「イノチボンバイエ」 中野ザ・ポケット

 

いくつか、どこの場面で出てきたのか、記憶があいまいなシーンを、まずはまとめて

書きます。

 

亜紀子(浅野温子)が、清原くん(清田悠聖)に向かって言ったんだっけなぁ。

 

 

緒方先生(杉本凌士)、いい先生だよね。

あたしの主治医、ハゲの院長でさぁ。

 

 

さらに「こんな病院、(緒方先生が)乗っとっちゃえばいいのに」

 

 

この言葉が、後から、危険な事態を招くことになるとは・・

 

 

亜紀子は、ハゲの院長とはそりが合わないんだけど、緒方先生とは、よく話をします。

 

ここにいる患者は、ずっと退院できないんですよ。

 

どうしてですか?

 

家族が許可を出さない限り、退院できないです。病院は責任をとりたくないんでしょう。

引き取りを拒否している家族もいますし。

 

 

 

 

夜。エリカさん(信川清順)が、キャベツを赤ん坊のように抱きながら

 

「よーし、よーし。

 よーし、よーし。」

あやすように、歩いてました。

 

キャベツも、食べてた

 

 

 

 

これまでに、どんな病気で、どうして発症したか、いろんな形で明らかになってきました。

 

佐古っち(横山貴之)は、草薙さん(坪内守)が亜紀子に紹介する形で、脅迫神経症、原因は明かされず、

 

清原くんは、草薙さんが亜紀子に紹介と、カウンセリングで、パニック障害、原因は父からの暴力・暴言による過度のストレス、

 

後藤(新晟聡)は、グループカウンセリングでの告白と、幻覚・幻聴で、ホストクラブで飲みまくるしか給料をもらう手立てがなくて、アルコール依存症に、

 

真理子さん(みはと)は、草薙が高梨先生(及川いぞう)に話してたのと、幻覚・幻聴で、ホストにハマり、薬物にも手を染めた挙句、借金を抱えて風俗で働くも借金は減らず、ホストから追い込まれることで、自傷行為に、

 

エリカさんは、自分の子供を亡くしたショックから、子供の人格が出てしまうということが、緒方先生が亜紀子に教えていたのと、「キャベツ」をあやす姿で分かり、

 

クロマニヨン赤星(鶴忠博)は、亜紀子が川本(谷川昭一朗)に教える形で、元ボクサーと分かり、川本が亜紀子にボクサーの過酷さを話すことで、恐らく、パンチドランカー、

 

草薙は、やたらとせわしなくしゃべりまくっていた(自分は精神疾患ではないと確信している)かと思うと、「1発、やらしてくんねぇがい?ほれ、これこれこれこれ」と別人格の性欲の塊になったりするのが、行動で分かりますが、病名・原因は不明、

 

ミキ(花奈澪)は、感情のコントロールが出来ず、すぐに暴力を振るったり、暴言を吐いたりしますが、原因は不明、

 

不破さん(仲田育史)と四条さん(剛州)は、草薙が亜紀子に不破さんのことを「天才となんとかは紙一重って言うじゃないですか」と言ってるだけで、なんで会話が「ケンちゃん、チャコちゃん」「収入印紙だね」なのか、病名・原因は不明、

 

 

 

小幡っちゃん(山田諭)は、草薙が亜紀子に「治療の一環で、こうして歩いてるんですけど、なんの治療か分かりません」って言っただけで、病名・原因は不明、

 

そして、白田(大塩ゴウ)くんは、「今度、レディ・ガガが会いに来るから、紹介するよ」と言ったり、「スパニタクル星人。ここは危ないんだからっ、アブナ!」「スパニタクル・バリーーーーア」と、なにがなんだか分からなかったのですが、

 

夜、亜紀子に向かって「ボクの日記」を読んで聞かせることで、原因が、なぜスパニタクル星人なのかが明らかになりました。

 

大塩ゴウさんは、TBS「闇金ウシジマくんseason3」でに、チンピラの柏木役で出演していて、その風貌はスキンヘッドに眉毛もなく。しゃべり方も声のトーンも、やくざ。あまりのギャップに、腰抜かしました。

 

 

白田くんは、13~16才くらいだと思います。

 

ボクの日記

 

(小刻みに足踏みしながら、目を大きく見開いて、読み始めます)

 

かなり、実際の日記とは違ってるけど・・(頭にちゃんと日記が残ってないので💦)

 

 

朝ごはんに、誰かが、ツバを、掛けた。

イヤだけど、ご飯をた、べないと、弱ったと、ころを、

スパ、ニタクルせ、いじんに、攻撃さ、れるから、ガマンして、食べる

 

今日も、誰かが、ボクが、エグザイルに入るのをジャマ、するために、

耳の奥に、スピーカーを仕込んで、ボクを罵倒する

スパニタクル星人も、ボクを、罵倒する

 

お昼は、もっとサイアクだ。

今度はご飯におしっこを、かける

アンモニアの臭いがす、る、ご飯を、たべる

 

たまに、スパニタクル星人に、みつからずに、隠れることが、出来る

そんなとき、ボクは、とても、おだやかな気持ちに、なれるん、だよ。

 

でも、また、すぐに見つかって、殴られる

 

日記を書いた紙をたたむと、正面を向いて

 

 

でも、ボクは負けないぞ。マケナイ、マケナイ、マケナイ

 

白田くんは学校で壮絶ないじめを受け、朝ごはんもってことは、もしかしたら、家庭でも親から虐待されていたのかもしれない。

 

その現実から心を守るため、自分はスパニタクル星人に攻撃されてるというストーリーを作り上げていたんだということが分かりました。

 

 

混乱した亜紀子は、談話室の外にある公衆電話から(携帯は病院に取り上げられているので)、会社に電話するんですが、川本がつかまりません。

 

 

と、まぁ、このあたりが、順番があやふやです。

 

 

談話室に全員そろってるところに、緒方先生と看護師の山崎さん(中村尚輝)がやってきて、

 

 

緒方先生から

 

 

今日は、大事な話があります

 

 

エリカや白田くんが、いつものように騒いでると、ミキだったかな、「静かにしろよ、大事な話って言ってんだろ!」

 

皆さん、森田療法はご存知ですか?

たいへん、実績がある治療法です

 

歩くウィキペディアの草薙さんが「いや、わたしとしたことが、知りませんでしたぁ」

 

森田療法の説明をする緒方先生。最後に、

 

あるがままを受け入れる。そして、ここが一番大切です。薬に頼らない、ということです。

 

 

するとミキが「えっ?薬を飲まないの?」と不安そうに言うと

 

 

飲まないんじゃない、飲んじゃいけないんです。

 

 

じゃあ、もう薬は出ないの?

 

いいえ、山崎くん。

 

 

山崎さん、ベンチシートの上に立つと、手にe-maのど飴みたいな丸くて直径は8mmくらいのものを舌に乗せて、観客にも、患者さんたちにも見えるようにします。で、飲み込んで、口には何もないことを見せます。いったん口を閉じて、また口を開けて舌を出すと、舌の上には、さっきの丸い飴が。

 

 

それを見た、亜紀子が

 

あー、それ、得意・・・な気がします

 

 

でも、もう、薬は出ないんじゃないんですか?

 

いえ、院長には言っていません。薬を辞めたら、利益が減りますからね。病院は薬を辞めたがらないんです。

 

実績を積んで、それを院長に、いや、医師会にぶつけるんです!

 

 

でも、そんなことしたら、緒方先生が・・・

 

 

僕のことはいいんです!

 

 

そして、薬を飲んだフリの練習から、男性患者たちが一列に並んで、ふたりの看護師の前で、薬を受け取ると、次々に飲んだフリをしていきました

 

白田くんは、成功して、口の中に残ってる薬の粒をさくらんぼの種飛ばしのように、緒方先生に向かって、笑いながら吐き出しました。

 

 

亜紀子は、自分が処分されることを恐れずに、患者のために新しい治療法を提案・実行する緒方先生を、完全に信頼、尊敬のまなざしでした。

 

ここでも、流れるような転換で、患者が全員いた談話室から、翌日の診察室へ。

 

 

亜紀子は、高梨先生に切り出します。

 

 

あの、先生を代えて欲しいんですけど。患者にだって、そういい権利、あると思うんですよ。

 

 

えっ?代えるって?

 

 

はい。

 

 

この病院の医者は、僕だけですよ。

 

 

まったぁ。若くて、いい先生がいるじゃないですか。

 

 

??

 

 

緒方先生ですよ。

 

 

緒方先生?あー!緒方先生ね。

 

 

院長先生は、ふたりの看護師の方へ振り向いて、笑い出しました。

 

 

あー、女性は階が違うから、知らないのかな?

緒方さんはね、統合失調症の患者なの。

どういうわけか、自分を医者だと思い込んでてね、

ほんとは大工なんだけどね。

なんていうのかな、なんかの拍子で、スイッチが入っちゃうんだよね。

なまじ、医者の知識があるもんだから、厄介なのよ

 

あっ、薬飲んでないのかなぁ。本田くん、ちゃんとチェックしてる?彼、飲んだフリするの上手いから。ちゃんとチェックしてよ。

 

 

衝撃の言葉に、固まる亜紀子

 

 

だって・・看護師も・・

 

 

あぁ、山崎くん?彼はね、解離性同一性障害。いわゆる多重人格。

これね、上手い具合に、ふたり、ペアになってるんだなぁ。

 

病気ってすごいでしょ?下手な役者なんかより、よっぽど本物みたいだから。

 

 

さらに固まる、亜紀子

 

なにか、変なこと言われてないですか?

いま、あなたは自分の病気を治すことだけ、考えてください。

 

 

 

スイッチを入れちゃったの、わたしだ。。

 

 

亜紀子が談話室に戻ると、患者たちが、緒方先生に、状態を報告していました。

 

草薙は、絶好調

白田くん「今日、スパニタクル星人、来なかったよ!」

 

ところが、後藤が手を挙げると「オレさ、特に変わらないんだけど。小幡っちゃんなんか、むしろ、テンション下がってない?あと、佐古っちとクロマニヨンも」

 

 

緒方先生、怒ったように「デトックス効果です。まだ1日目だ。わたしの言うことに従っていればいいんだ!」

 

 

山崎さんが、各自に合わせたプログラムを記入した用紙を配ります。

 

それじゃ、体調の変化があったら、教えてください。よろしく。

 

部屋から出ていく、緒方さんと山崎さん。

 

 

亜紀子、(どうしよう、どうしよう、どうしよう)

 

 

みんな、聞いて!緒方さん、先生じゃないの!患者さんなの!

 

 

一同、ポカーン

 

 

すると、草薙が「知ってますよ。それがなにか?」

 

 

えっ??

 

 

ミキ「医者とか、患者とか、関係ねぇんだよ。

   どうせ、オレたち、ここから出られないんだから」

 

 

草薙「子供のころ、あいつ、頭おかしい!ってよく言われたんですよ。でも、人間なんて、みんな、狂ってますから」目がマジ。怖い表情のまま出ていくと

 

ミキが「えー、なに?ちょー受ける。行こう!」真理子と一緒に草薙の後を追っていきました。

 

 

混乱を極める、亜紀子。

 

 

談話室に残っているのは、清原くん、四条さん、フレディー・マーキュリーの不破さん。

 

 

上手側前方に立ち尽くす亜紀子に向かって、不破さんが歩いてきました

 

ダイク、キュウシュウ、タダシブラザース

 

 

ダイク、キュウシュウ、タダシブラザース

 

亜紀子  はい、はい(混乱してるところに、いつもの、意味不明なことを言い出す不破さんにイラつきながら)

 

ダイク、キュウシュウ、タダシブラザース

 

はい、はい・・・えっ?

 

 

 

大工、九州、忠ブラザース

 

 

そのまま、立ち去る不破さん

 

 

(まさか、まさか!)

 

 

清原くんに

 

ねぇ、緒方さん、下の名前は?

 

っ、タダシ

 

 

どこの出身?

 

知らない。でも、お医者さんじゃないときは、九州の言葉をしゃべってるよ

 

 

清原くんも、部屋から出ていきました

 

 

 

緒方さんは、5才の時に離れ離れになった、弟の忠だ!

 

 

談話室に残っているのは、亜紀子のほかには、フレディー・マーキュリー不破さんと気が合っていて、「コメットさん」「駒澤大学付属苫小牧高校」で不破さんとの会話が成立している、四条さんだけ。

 

 

亜紀子は、まさかの弟との再会と、弟の「スイッチ」を入れてしまったことで、

混乱、混乱、混乱

 

 

さらに、イラつかせるように、四条が

 

ジャーナリスト、ホッカイドウシュッシンデス

 

 

 

ちょっと、黙っててくれない?

今、すごく混乱てて

 

ダイジナハナシヲシマス

 

 

タダシイモリタリョウホウハ、サイショノイッシュウカン、ショクジイガイ、カンジャを寝かせておくことです。

 

あるがままを受け入れる。危険だと思いませんか?

大変なことになってきましたねぇ、深水社長。

 

 

続く