よく鳴きさえずる鳥さんのことを鳴禽といいますが、特別よく鳴き鳴き声のよい三種は日本三鳴鳥と呼ばれています。

すなわちウグイス、オオルリ、コマドリの三種ですが、広島では旅鳥であるコマドリが姿を見せるこの時期の渓流には、たいてい杉林があってそこではオオルリのさえずっています。

さらに同じ渓流でもちょっと開けたところでは、すでに練習を終えたウグイスが良い声でホーホケキョとやっていることもあり、同じ場所に日本三鳴鳥揃い踏みで良い鳴き声を愉しめるというわけです。

今季もそんな渓流を何か所か訪ねて彼らの鳴き声を愉しんでまいりました。

白抜け、電線停まりのお粗末ですがウグイス。（撮影日：2023.4.24）

♀が飛来する前のオオルリ♂（撮影日：2023.4.11）

藪の中ぎりぎりそれとわかるコマドリ♂（撮影日：2023.4.21）

今季のコマドリはさえずりは各所でよく聞かせてもらいましたが、飛来してきたのが例年とくらべると一週間ほど遅かったようで、木々の葉が出たあとだったので撮影は難儀しました。

例年渓流沿いの水場まで出て来て、採餌したり水浴び、羽繕いをするのですが、今年は♂1羽が藪の中を移動するばかり…。上の写真はほんとのワンチャンスで、初認から3日ほどで旅立ってしまいました。