今年の梅雨は何かヘンと感じるawakinです。
降る時はドバッと降るけどそんな日は少なくて、どよんとした薄灰色の雲に頭上が終日覆われている、そんな曇天の日が多いように思うのです。
もちろん雨天なら雨天の、曇天なら曇天の過ごし方があるもので、雨の日ならたいていは宅内で読書かビデオ三昧で過ごすのですが、時には雨の日にしか撮れない風景を求めてクルマを走らせることもあります。
10日の水曜日は小雨でしたが、北広島町内で所要があって出かけ、用事を済ませたあとに雨粒を写したくなり、芸北にあるブッポウソウの営巣地を訪ねてみました。
繁殖中の夏鳥は繊細なので撮影には気をつかっていて、雛が十分に育って雌が巣から出、雄雌2羽で雛への給餌を行うようになってから、と自らに課しているのですが、
訪ねた巣箱は今月5日に経過観察で訪れたときに、すでに雌が外に出て2羽で雛にエサを運んでいるのを確認していたのです。
アメニモマケズ子育てに励むブッポウソウ
こちらも雨の中子育て中のイワツバメ
この場所にいるイワツバメの雛はブッポウソウよりひと足早く巣立っていて、親鳥が狩り集めた羽虫をもらおうと、親の後を数羽でついて飛び回り、盛んにエサをねだっては、最期に空中で口移しでエサを貰っているように見えました。
どの鳥さんでも、種によってペアによって育雛の時期はそれぞれ違いがあります。
豪雨で巣が水浸しになり失敗することもあれば、外敵に襲われて雛を食べられたりすることもあります。心無いカメラマンの撮影圧に耐えられず巣を放棄することもあるでしょうし、それ故育雛する時期がペアによって違いがあるのは当然と言ってよいでしょうか。
この場所で雛を育てているブッポウソウが去年のペアと同一かどうかは、鳥に訊いてみないとわかりませんが、去年この場所で繁殖を成功させたペアの雛は7月10日(撮影日と同一)に巣立ちました。
今年は親鳥が給餌する際に、巣箱の入口から雛の薄黄色の嘴がチラッと見えたことから、相当大きく育っているのは確実で、あと一週間もしないうちには巣立って、この地で子育てしていたサシバ同様営巣地から離れて行ってしまうことでしょう。