今日は鳥の性別判定の話です。
ニワトリやカモなら大人になれば雌雄は外見で分かりますが、鳥類の大部分は外見では
雌雄が分かりません。
そのため、今までに色々な方法が考えられてきました。
①直接観察法
鳥を麻酔下で内視鏡を挿入し、生殖器官(精巣・卵巣)を観察する方法です。
80年代までは主流でしたが、鳥に負担がかかり費用が高いことから、現在では殆ど行われていません。
②ホルモン測定法
鳥から採血し、性ホルモンを測定することで雌雄判別します。
ただし、時間も手間もかかり、やはり現在では行われていません。
③DNAを用いた雌雄判別
血液や羽からDNAを抽出し、PCR法で性染色体の一部を増幅します。
現在、鳥類の性別鑑定は殆どこの方法で行われます。

神戸花鳥園でも、孵化した雛のほとんどは、DNAを用いた性別判定を行っています。
この方法を原理から詳しく説明すると、とんでもなく長くなると思うので、複数回に分けてネタがないときに連載していきます。

それにしても、神戸のモモイロインコは5羽連続でメスでした。
ギネス記録は、何羽連続?

$ABC日記-Avian Breeding Center in Kobekachoen--gel

バンド2本がメスで、1本がオスです。(詳しくは後日)