政府御用達専門家が
感染〝予防〟の為にブースターを
接種しましょうと公言してやまないので
ブースター高接種国で感染が拡大している 

〝事実〟を公的データでみてみたいと思います。


2月3日ブースター打てば打つほど感染拡大‼

の続きです。2/3の段階では、
低接種率のエジプトはまだ

ピークアウトしていませんでしたが、

無事、減少に転じました。逆に

高接種率のシンガポールは下がりかけていた

感染者数が再び増加に転じています。

それらの事実を
〝観て〟いただければと思います。

 

●人口100万人当たりの感染者数

情報源は〝Our World in Data〟
ジョンズホプキンス大の公的データです。

 

オミクロンの山の部分を拡大してみると



デンマークがリバウンド、

アジアではシンガポールが

一旦減少に転じた後再度上昇
次いで韓国も急増してきました。
感染が激増しているのは、
いずれもブースター率の高い国ばかりです。


個別に幾つかの国の
感染状況のグラフを見てみましょう。

こちらも、Our World in Dataが情報源で
「ナイジェリア コロナ」など、ググれば
どなたでも見ることができます。


今回は、オミクロン株の

山の形が分かりやすいよう、直近

6か月間の感染者グラフと、下に
同じ6ヶ月間の接種状況のグラフも付けました。

 

●フィリピン
12月24日頃から感染拡大

ワクチン接種率は

1/15(ピーク)時、2回 51%、ブースター 5%

ブースター率は低いまま、
感染開始から3週間半でピークアウト


その後、急速に減少し山の形はほぼ左右対称。

 

 

●エジプト
イスラエルの隣国エジプトは

1月7日頃から感染拡大


ワクチン2回接種率は 2/7(ピーク)時 28%


ブースターゼロ約1か月でピークアウト。

ブースターゼロで接種率も低い〝ので〟

このまま急減していくと予想されます。

 

 

●エチオピア

12月12日頃から感染急拡大

2回接種率は、12/31(ピーク)時1.4%

WHOテドロスさんの出身国なのに
エチオピアは接種にとても消極的です。


ブースターゼロで、
約半月でピークアウト、1か月でほぼ終息。


今回データ紹介は省略しますが、
前回紹介したナイジェリア南アフリカ
インドもその後リバウンドすることなく

減衰しています。
 

以上、接種率6割未満の国々の状況です。
どの国も

感染急増後1カ月以内でピークアウトし、
山もほぼ左右対称です。

 


●日 本

12月30日頃から感染急増し、
2月9日にピークを打った模様

2/9(ピーク)時の2回接種率は79%

ブースター率7.9%
 

ブースター率低いまま約40日でピークアウト。
前述したワクチン低接種率の国に比べると
ピークアウトまで時間がかかりました。

一部のTV専門家は「高止まりの可能性がある」
と言ってますが、他国の状況を見る限り、
高止まりや、リバウンドを起こしているのは
ブースター率が高い国ばかり。よって

ブースター率がまだ低い日本はこのまま

順調に下がってくれると期待しています。

 

 

●シンガポール

12月26日頃から感染拡大

まだピークアウトしておらず
直近2/7の2回接種は
85%、ブースター58%


2/1に一度ピークを打ちましたが
ブースターの接種率が高いので
上昇に転じるかもしれないと、
前回懸念した通りの結果となりました。

なかなかピークアウトしない。

山の形がガタガタ。
これは後述するブースター率の高い
他国の状況とまったく同じです。

 

 

●韓 国

韓国はデルタの山が十分下がりきらない段階で

1月13日頃感染拡大が始まりました。

感染拡大が始まった1/13の接種率は、既に
2回
 84%、ブースター43%
かなり高かったのですが、
感染の急増をみてしまいました。
現在接種率は、それぞれ
86%56%ですが
感染者は現在すでにデルタの山の

8倍の高さになっていますが

未だピークアウトの兆しはありません。
 

もっと早くブースターをしていれば

感染が抑えられたのに、日本
政府の対応が遅いと主張する方が

多数いらっしゃいますが、

シンガポール、韓国などブースター高接種率の

他国の現状を〝観る〟限り、その主張は
誤っていると言わざるを得ません。


 

●イスラエル

12月15日頃から感染拡大が始まり、
12月24日以降、急拡大

急拡大が始まった12/24時点の接種率は

2回 64%、ブースター46%でした。
直近1/13はそれぞれ
66%56%
 

1月25日にピークアウトしましたが、
山の高さはデルタの
11倍、形はガタガタです。
ブースターで感染拡大を防げませんでした。

 

なお、イスラエルは
4回目接種も行われていますが、
死亡者も急増し、
さすがに
ワクチンに対する不信感が
高まっているのでしょう。

2回接種率は6割台で止まっています。
 

 

●イギリス

角度が急になった12月8日頃、

感染拡大始めとみなし


急拡大が始まった12/8時点の接種率は

2回69%、ブースター32%でした。
直近2/12はそれぞれ
73%56%
 

1月5日にピークアウトしたようですが、
低接種率の国のような

きれいな山を描くことなく、

高い水準で下げ止まっています。
ブースター率が高いため、
前述したイスラエルや

後述するデンマークのように
またリバウンドがあるかもしれません。

 

 

●デンマーク

感染始まりをカーブが急になった

12月6日頃とみなして

拡大が始まった12/6時点の接種率は

2回76%、ブースター17%でしたが、
デンマークはブースターを急ぎ、
1/29にはそれぞれ
81%61%まで
接種率を上げましたが、2/5から

再び上昇に転じてしまいました。
直近2/10の接種率は

それぞれ83%62%と高いのですが、
2か月たっても感染はまだ止まりません。


 

●アメリカ

感染始まりをカーブが急になった

12月18日頃とみなして

拡大が始まった12/18時点の接種率は

2回62%、ブースター20%でしたが、
米国はブースターが進みませんでした。
ピークアウトした1/16は、

それぞれ64%25%
直近2/12の接種率は

それぞれ65%28%
ブースター率は決して高くありませんが、

約1か月でピークアウトし、

以降順調に減少しています。

 

アメリカは2回接種率が
6割台で止まっています。
ブースターもすすんでいません。

心筋炎や自己免疫疾患などの
副作用の懸念も噴出している中、
やはり、これ以上の接種には
慎重になっているでしょう。

 

 

●高接種率の国で感染拡大!
最後に、もう一度人口100万人当たりの
拡大グラフです。
指標としたインドの下の国々

南アフリカ、フィリピン、

エジプト、エチオピア、ナイジェリアは、
ブースターどころか、なんと!
すべて接種率5割以下です。

 

事例が一つ二つなら

民族や生活習慣の違い、
その国特有の事情に原因を
帰すこともできるでしょう。しかし、
複数の国で同様な傾向があることから
感染を抑えたいならブースター率を
上げるべきではないと考えます。





 

<編集後記>

専門家は抗体価が何倍になるなどを
効果の根拠としていますが、

接種しても感染は抑えられていません。

理屈通りにいかないときは

理屈が間違っています。

そもそも、オミクロン株には、
感染予防効果は
ほとんんどないと言われていました。
実際あちこちで3回目接種者の
ブレイクスルー感染が起きています。
なのに、なぜ、政府の専門家が、
感染を予防するために
ブースターを急ぎましょうと言うのか
意味が解りません。

重症化予防効果はあるようなので、
ハイリスク群の高齢者に

接種を勧めるのならまだ分かるのです。

なぜ、重症化しない子供たちにまで

型落ちワクチンを、今慌てて
接種させようとしているのか。

接種して数か月で、
逆に感染しやすくなることは
英国の保険庁のレポートですでに
明らかになっていますし、

接種後の原因不明の死亡も
インフルエンザワクチンの何百倍も多く、
重篤な副作用も

明らかになってきているというのに…


一昨日のミヤネ屋で木村太郎氏が
アメリカCDCはブースターしても4ヵ月で
効果がなくなると発表している。
イスラエルはもう4回目接種しているのに

日本はなんでこんなに遅れているんだ
4回目を視野に政府は
しっかり計画をたてるべきだ

と息巻いていました。

イスラエルの現状を
知らないことに驚いたと同時に、
このような偏向報道を見れば、みな

3回、4回と接種したくなってしまうと

暗澹たる思いでした。

なお、同番組では
オミクロンで重症化するのは

基礎疾患のある高齢者ばかりで
直接の死因はコロナではなく、
基礎疾患の悪化によるものと
沖縄専門家会議の藤田座長ほか

述べていました。

 

沖縄の例

 

老年医学の専門家によれば

毎年10万人近くの高齢者が
肺炎で亡くなっていてそのうち、

1万人は風邪をこじらせたもので
特に寒い冬場に多いとのこと。

オミクロンも風邪と同じく

基礎疾患のある高齢者にとっては、
こじらせれば危険なので、
高齢者のケアに医療資源が
集中できるようにしていただきたい
と願うとともに、

子供や若者にとって

今しかできない

貴重な経験の機会、大切な時間を
これ以上奪うことのないよう

こちらも切に切に願います。