後半戦、70キロあたりから雫石町に入りますが、
前回とはコースが少し違います。
というか今回のが、本来のコースらしいです。
下り基調なので、あまり気にせずにいました。
実際は、
山
山
果てしない山
聞いてないよ~^^
登って下ってを繰り返します。
そして沿道の応援なんてものはもちろんなし、
周囲にランナーもなし。
孤独のランナウェイが続きます。
この区間が本当にきつかったです。
下りではところどころで膝も痛めました。
つま先が靴にあたり、爪も死にました。
それでもこんな場所でもエイドを設置していただいて、
本当に有難かったです。
本来なら自然の気持ちよさを味わうところかもしれませんが、
そんな余裕もなく。
でも走らないと、終わりません。
一歩一歩ゆっくりでも、
進んでいけば、
必ずゴールにたどり着く。
そんなことをいつか息子に伝えたいから、
マラソンを続けていこうと思いました。
そして押し寄せる、郷愁の念。
家族に会いたくなりました。
怒ってばかりの嫁。
生意気でグズグズの息子。
時には嫌いになりそうなこともありますが、
帰れる家がある、
(たとえ素っ気なくても)
迎えてくれる家族がいる、
それだけで頑張ろうと思えました。
とにかく1人で、きついので、
自分との対話です。
こういう所もウルトラマラソンの魅力なのかと思います。
旅に出ないと、日常のありがたみは分かりません。
やっと民家があるところに出て、ひと安心。
カウントダウンが始まります。
が、もうペースは上がりません。
キロ6後半~7が精いっぱい。
それでも今回も一度も歩かず、走り通せました。
しかし、後ろから数人のランナーさんに抜かれていきました。
自分から誰かを抜くということは一度もできず、
抜かれるばかり。
なんでみんな、この区間でそんなに走れるの?
追いかけようとしても足は動かず。
後ろから気配を感じたら、
どうか50キロ部門のランナーであってほしい、という謎のいのりもあり。
でも100キロ部門のランナーに鮮やかに抜かれ。
この時、
サブ10はほぼ確実に出来そうだったので、
このままゆっくりでも走り通せばいいという気持ちもありました。
順位は気にしない、抜かれてもいい、
そんな甘さがありました。
もっと速く走れたかもしれません。
こういう所が自分の弱さなんだなと、また痛感しました。
あるいは、
前半を飛ばし過ぎたのか?
もっと抑えていれば、いまもっと粘れていたのか?
次回の課題になりそうです。
もう早く終わってほしい一心です。
1キロ1キロが長いこと長いこと。
残り〇キロだからいつものコースのあそこまでだ、
と脳をだまそうとしても、
そんな理屈は通用しません笑
やっとゴールが見えてきました。
続きます。