ベースで一番最初に弾けるようになった曲。

これはボウイはボウイでもデビッド・ボウイなんですけどね。
私たぶん昔この人にダイエーの4階でカツアゲされてますね。
バービーボーイズはまだ無理だと悟った私、再びボウイに戻るわけであります。
「弾くのムリだからボウイ」というのではなく、「浮気したらダメだからボウイ」なのでありますあくまで。
今度はボウイのスコアを持ってる人探しです。
が、簡単に見つかりました。例のコワいキッスのポスターのお兄ちゃんです。
「おぅ、また来たか。まあ上がったれや」
「ういっす、失礼しますっす」
やっぱりキッスのポスター貼ってあります。果たしてこんな人が持ってるんでしょうか。
「お前の探してるんコレやろ?」
うおっ!それだ!その歯車みたいなやつビデオと一緒だ。
「そうっす、コレっす」
「ほな貸したるわ、持ってったらんかい」
ここでハイ、と借りると大概返す時に
「おぅお前ココんとこ折れ曲がってるやろがい」とかなんとか言われてだいたい2~3発小突かれる事になるので、
「いえっス、ありがたいですが今コピーしてきますんで少しお時間下さいっす」
とやんわり断ります。
「ほうか、ほな待っといたる。行けや」
「ハイっす、失礼しますっす!」
とダッシュでコピーしに行くことにしました。
そのコピーなんですがね、今はコンビニ行けばなんぼでもコピー機あるんですけど昔は中々無くてね、コピー屋さんっていうのがあったんですよ。
ということでコピー屋さんまでチャリンコで猛ダッシュです。
たしか私がゲームをしに通ってた関大前という所にあったハズだ。
ゲームセンターのチャレンジャーのとこらへんにあったハズだ。
ダッシュで行くんですが、そこはアップダウンの多い場所でねえ。
当時私のチャリンコはハンドルがカマキリタイプで、しかも角度が付けてあって(当時はそれがカッコいいと思っていた)登りはもんのすごくシンドいんです。
ハアハアいって漕ぎながら、どの1曲にしようかってずっと思ってました。
スコア全部コピーするお金なんてないですからね。ほな買うわっちゅう話しですもんね。
「やっぱハアハアあれだなハアハア、好きな曲よりも簡単そうな曲にしようハアハア、決めた!ビリーブだハアハア」
ビリーブって曲はですね、いわゆるバラードでビデオ見ててもなんだかみんな大人しいというか、弾くのラクチンそうな感じがしたんです。
コピー屋さんのオバチャンにやりかた教えてもらってコピーします。
そしてダッシュで戻ります。
そして途中で引き返します。
スコア忘れてます。
無事戻りました。
「ういっす、スコアありがとやしたっす!」
「お、なかなか早いやんけ。まあこれからも何かあったらいつでも俺に相談せいよ」
と先輩のヤンキー達がいつも使う言葉を頂戴し、
「ありがとござっす!失礼しまっす!」
と家に帰ったのでありました。
あとは弾けるようになるまで練習するのみであります。