さいたま市内の路上で女性にわいせつな行為をしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われた埼玉県朝霞市栄町、会社員、高橋大輔被告(34)に対する裁判員裁判で、さいたま地裁(伝田喜久裁判長)は19日、検察側の求刑懲役7年を上回る同8年を言い渡した。

 最高裁によると、裁判員裁判で求刑を上回る判決が出たのは全国初。最高裁が公表した裁判員裁判初年度の実施状況では、性犯罪に対する裁判員裁判は、裁判官裁判より厳罰化傾向にある。

 判決によると、高橋被告は09年10月1日午後10時35分ごろ、さいたま市南区の路上で、自転車に乗っていた女子短大生(当時19歳)を路上に押し倒し、わいせつ行為をして、右手などに負傷させた。

 判決は、高橋被告が同様の罪で計4回服役し、出所後約11カ月で今回の事件に及んだことに触れ「常習性は顕著で、規範意識は極めて乏しい」と指摘。「再犯可能性は非常に高い」と判断した。

 裁判員は男性5人、女性1人。このうち40代の男性会社員が記者会見に応じた。男性は求刑を上回る判決について「決まった判決がたまたま求刑以上だった」と述べた。裁判員の間で求刑より上か下かという論議はなく、裁判長からも言及はなかったという。

 一方、高橋被告の石田晴久弁護士は「とても重い判決で、予想もしていなかった」と話した。【平川昌範】

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