『チャンシルさんには福が多いね』

一流ではないながら映画一筋でプロデューサーとして生きてきた中、付いてきた監督の急死により放り出されたアラフォー女性が、どんな仕事で誰と生きるかを考える等身大のストーリー。

謎の幽霊?が相談相手として出てくるのはともかく、基本舞い上がることはあっても夢は見せない作りになっていて、恋だけでは生きていけないから100%ラブストーリーにはならないし、恋は叶わないし、映画の仕事にすんなり戻れるわけじゃないし。

アラフォー女性が悩んで生きていく映画で子育てが絡まないパターンだと、バリキャリで同世代の友人と馬鹿騒ぎしながらとなりがち。
そこをこの映画は同世代の友達なし、世間の憧れる仕事でもなく、それでも仕事で作ってきた後輩だったりと飲みに行って愚痴ってと等身大。

すっきりさせないけど観て良かったと思わせるのもよい映画よね。