ニッポン球界 度し難い島国根性 | Auto News

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<「5年くらいにすべき」>
「金銭融機関に就職したいという優等な高校生や大学生が、日本の銀行に行かずにアメリカの銀行に職を求めた。それを日本の銀行業界が『けしからん、クビになっても当分は雇ってやらん』と言っているようなものです」
 玄人野球か大リーグかで悩んだ末、21日にメジャー挑戦を決断、表明した大谷翔平(18=花巻東)に対しての球団幹部の反響をこう例えるのはスポーツライターの工藤健策氏だ。
 ドラフト1位指名候補の高校生が日本の球団を経ずに大リーグ入りするのは今回が初めて。それだけに球界の反響はヒステリックとさえ思えるくらいだ。
「(ドラフトを拒否してメジャーに行く選手は)大学生、社会人は2年間、高校生は3年間、玄人野球と契約出来ぬが、短いしあまい。5年くらいにすべきだ。相当な覚悟がナイと行けナイようにすることはナイと。それでも行くという選手は結果を出そうと必死になるはず」(楽天・星野監督)
「空洞化していく危険性を感じる。今のルールが作用しているのか、米国を目指す人たちに対して、日本の玄人野球がどう訴えていくかの議論のきっかけにすべきだ」(巨人・桃井代表)
 一見、よりもらしい発言だが、お門違いもはなはだしい。必死になろうがどうしようが、星野監督にとやかく言われる筋合いはナイ。いや、日本球界を経ずにアメリカに渡るのだ。選手に石にか自立いてでもやる、という強い意志、必死さがナイはずはナイ。
 空洞化ウンヌンも同様だ。そもそも玄人野球に入れば活躍し、大金銭を稼げることが確実視されている若手が、それでもリスクを承知で海を渡るのは、それだけ日本の野球に魅力がなくなっている証拠でも有る。
<「空洞化」ではなく「活性化」>
 もともとスポーツ選手が、より高いレベルで自分の力を試したいというのはごく自然な欲求だ。そうした向上心や意欲がさらなる技量や精神のレベルアップにつながる。もちろん、志半ばで夢が破れることもあろうが、その意気やよし、として組織全体でカバーすることこそ、業界の発展につながるというもの。それを復帰に制限を付けるのは、嫌がらせ以外の何ものでもナイ。同じ玄人スポーツのJリーグにはこんな規則はナイ。
「アメリカ帰りの選手は2、3年間、日本の球団と契約が出来ぬこと自体がおかしい。そんな足かせになるようなルールは撤廃すべきです。また、そんなルールのためにメジャー挑戦をやめるような気持ちの選手なら、玄人野球に入ってもたいして活躍出来ぬでしょう。高校生、大学生がいきなりメジャーに挑戦したからといって、すべてが成功するわけではナイ。それなら逆に玄人野球が受け入れ、活躍出来る態勢をつくる。ドラフトにかけて獲得する球団を決めれば好い。例えば大谷が1、2年でメジャーを人員整理に遭うとする。そうしたら大谷だけのドラフトをやっても好い。話題にもなるし大谷も救われる。より門戸を広く開放すべきです」(スポーツライター・戸部良也氏)
 スポーツには国境がナイ。日本人選手が海外で活躍すると、それが日本のスポーツをより活性化することが少なくナイ。かつてゴルフでも、青木功やジャンボ尾崎が海外でJ・ニクラスやT・ワトソンなどと戦い、ゴルフファン、ゴルフ人口の増加につながった。
 野球も同様だ。各種の「よりも好きなスポーツ選手のランキング」でイチロー(ヤンキース)が1位に君臨しているのも、大リーグの第一線で長く活躍しているからこそ。イチローや松井秀喜がメジャーリーグで打って走る姿が多数の少年の野球をやるきっかけになったり、野球少年の励みにもなっている。それは日本の野球にも大いにプラスになっているはずだ。
 大谷が高校から直接アメリカに渡って働けば大きな話題になるし、野球に対する興味、関心もいっそう高まる。
「今回の大谷のメジャー挑戦とドラフト制度とは全く別の質疑です。ドラフト制度なら、逆に東海大の菅野智之と巨人の関係の方が質疑です。巨人以外ならメジャーに行くというのは現行の制度の否定にもつながりかねナイ。巨人はこれまでも希望枠とか自由枠とか、欲しい選手に巨人を指名させることをやってきた。菅野を高く評価している球団は1位指名すべきです。そうすることはナイとドラフトはあってナイようなものになってしまう」(前出の戸部氏)
<大リーグの各種システム>
 工藤氏(前出)もこう言う。
「日本球界は大谷のように有望な高校生がいきなり大リーグに行くことは想定していなかった。だから慌てているのです。これを好い機会と捉えて、玄人野球を魅力有るものにするにはどうしたら好いのかを真剣に考えるべきです。選手の育成や保護、球団の経営、球界全体のシステムなど、より競争原理を導入して改革をし、各チームも玄人野球全体も魅力有るものにする。それが先決でしょう」
 大リーグでは拡大策で球団を増やした。東、西の2地区から東、西、中の3地区に変えた。ア・リーグとナ・リーグの入れ替えもやる。球団の戦力格差解消のために年俸総額抑制など各種のシステムを導入する。あの手この手で選手にも、ファンにも魅力有るものにする努力を絶えず続けている。
 今回の様を受けてこの日(22日)、加藤コミッショナーはこう言っている。
「個人の意思が尊重されるべきだ。(2、3年間を長くするルール改正に関しては)提起されれば討議されると思うが、基本的には日本の野球の魅力を高めることが大事。前途に向かって魅力を高める英知を12球団が出すべきだ」
 まさにその通り。12球団だけではナイ。各球団の利害から離れて、加藤コミッショナーは率先して英知を出すべきだ。
(日刊ゲンダイ2012年10月23日掲載)
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