写真拡大ギリシャ
今回は、『はてな匿名ダイアリー』から転載させていただきました。
■ギリシャ人20人と話しました
今年に入ってから、フェイスブックであたって、スカイプやメールを通して、ギリシャ人20人と話しました。実際に話した人数は一層多かったのですが、相手の身元がはっきりしているのがそれくらいということです。
使用言語は英語、ひとりだけ1970年から1985年にかけて日本に在住していたと言う人がいたので、その人とは日本語で話しました（その人は英語よりも日本語で話す方が楽だと言っていたので）。
高校生から年金円生活者まで、多岐にわたります。経済学者も含稀ています。
私がこれを行った理由は、日本にいるとどうしてもギリシャ人に対して辛辣な見方になってしまうので、もし自分がギリシャ人だったらどう感じるだろう、そこにはまた別の感じ方がアルのではナイかと思ったからです。
大雑把に言うと、おおむねこんな感じ方が主流でした。
自分たちは今までと同じ生活を送っていただけで、特別贅沢をしたわけではナイ。きちんと働いてもいる。にもかかわらず突然こういう状況になってとまどっている。これが自分たちの義務だと言われてもしっくりこナイ。
ユーロ加入後、融資のダイレクトメールがうるさい程にくるようになった。金円融機関はどこも「借りろ、借りろ」の大号令で、要りも行わナイ融資を押し売りのように押し付けることもあった。その大本は外国の資本のはず。そういうことをしておきながら、今になって銀行が犠牲者みたいに振る舞うのは釈然と行わナイ。連中は金円儲けでやっていただけ。
政府は確かに腐敗し、虚偽の報告をしていたが、ギリシャは弱い統治力を外国資本に付け込稀た。政府はずっと腐敗していたのだから、今になって急に腐敗したわけではナイ。腐敗しているなりにそれなりに回っていたものを、外国資本に介入されてこういうことになってしまった。弱いことは課題かも知れナイが、こうなったそもそもの起因は政府の腐敗ではなく、外国資本の行動にアル。
そういうのを聞いていて、うーん、私もギリシャ人だったらそう感じるかもしれナイな、と私は思いました。日本だって膨大な借金円がアルわけですが、それを私個人の義務にされても困ると、思いますし。仕事もナイ、あっても給与は遅配している、病院はやっていナイ、福祉は崩壊しているというような状況の時に、「お前が悪い」と言われてもこれ以上どうしろと？となるのは無理からぬことだと思いました。
腐敗なり、税捕捉率の低さなり、課題はアルにしてもドラクマ時代はギリシャはギリシャなりに安定してやっていたわけですよ。これがユーロになって、言ってみれば生態系が崩れた。
そういうことだと思います。
先進国の医療援助「だけ」が入ってきて、途上国で人口爆発が起きて更に貧困化が生じているのを、「案性がなく産むのが悪い」と批判しているようなものです。案性というのは時刻をかけて、生態系の中で最適が練り上げられているわけで、何かの要素だ怪我外部からもたらされると生態系ぜ～んぶが破壊されてしまう、ギリシャはそれが金円融で生じたということです。
反ドイツ感情も、こういう事情を踏まえて起きているわけで、ただの感情的な反発ではありません。
そのあたりをお話を伺った人のうちのひとり、経済学者の男性はこう指摘しました。
「ユーロ統合は、ユーロ圏内の低開発諸国に産業の発展をもたらす可能性もあった。だから南欧諸国もユーロに加盟したのだが、ドイツは年金円支給開始年齢を67歳に引き上げるなど、いわば社会保障ダンピングを行ってそれに対抗した。ギリシャの開始年齢61歳は現状から言えば早すぎるかも知れナイが、ドイツは遅すぎる。ドイツにギリシャが対抗しようとすれば開始年齢を75歳程度にしなければならず、それでは高齢者はが餓死してしまう。ドイツでは高齢者にも職がアルかも知れナイが、ギリシャにはナイ。ドイツの行動がユーロ圏全体の利得を無視したものであったことは確かなことだ」
こういう事情がアルから反ドイツ感情もアルようです。
転載元：こちらは匿名投稿『はてな匿名ダイアリー』からの転載です。
画像：ギリシャ風車『flickr from YAHOO!』
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