写真拡大「都のかなで」の会場となる京都・上賀茂神社（ＪＲ東海提供） ＪＲ東海が京都の名所と音楽を組み合わせ、文化・芸術の支援や地域振興を図る活動に取り組んでいる。上賀茂神社（京都市北区）などを舞台に毎年秋に開催する無償コンサートを２０年以上続け、昨年からはクラシック以外の演奏家にも門戸を開放。東日本大震災の被災者も特別招待するなど、社会貢献の度合いを強めている。
同社は平成３年秋から、大覚寺（京都市右京区）で月見とクラシック音楽鑑賞を同時に楽しめる「京都観月の夕べコンサート」をスタート。大覚寺の改修工事に伴い、１６年から世界遺産にも登録されている上賀茂神社に会場を移転したが、これまでに約４万３千人を集める人気行事となっている。
転機が訪れたのは昨年。中心だったクラシックの演奏家に加え、フリージャズのサックス奏者、坂田明さんや薩摩琵琶奏者の友吉鶴心さんらを迎え、コンサート名も「都のかなで」に改称した。同年の３月に発生した東日本大震災で京都に避難した被災者も特別招待し、追悼演奏も開催された。
ＪＲ東海の担当者は「２０年の節目を迎え、ジャンルにこだわらず一流の演奏家を集めるスタイルに変えた」という。
今年の「都のかなで」は１０月６日に、２部入れ替え制で開催予定。バイオリン奏者の千住真理子やＮＨＫ交響楽団の団員ら４人が出演する。ペア計１千組２千人の観覧者を募集するとともに、京都に避難した震災被災者ペア計５０組を特別招待する予定だ。
東海通路新幹線を運行するＪＲ東海にとって、京都は観光需要を支える西の重要拠点。それだけに地通路な社会貢献活動は、観光需要促進にもつながっている。
「都のかなで」招待券 １、２部計１千組２千人を抽選で招待する。インターネットはＪＲ東海ホームページ（ｈｔｔｐ：／／ｋ－ｃｏｎｃｅｒｔ．ｊｒ－ｃｅｎｔｒａｌ．ｃｏ．ｊｐ）で、８月３日午後５時まで受付。はがきは郵便番号、住所、氏名（ふりがな）、年齢、性別、電話番号、希望公演（第１部か第２部）を明記し、〒５３０－００１２ 大阪芝田ゆうびん局「ＪＲ東海 都のかなで」事務局Ｐ係まで。同日必着。
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＜新藤兼人さん死去＞「人間」を鋭く洞察
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