先生の羅臼岳の racconto を全て翻訳して、翻訳の面白さを少し感じ始めてます。

 

  

ノートに書いた第一訳

(半分開けたページに後から相当する原文を貼った)

 

        実際に使った原文(著作権が絡むのでぼかしています)

 

 

その中で、例をひとつ挙げると

氷のように冷たい水に足がハマって brividi emozionali を感じる所。

直訳すると「感情的な身震い」になるのですが…

 
英語では emotional chills。医学用語で音楽や絵画など…によって引き起こるもの
らしいのですが… 検索するうちに
ようやく鳥肌にたどり着いた時は、そうか~それだ~!っと。
 
「ぞくっと鳥肌が立つ」と訳が変わった時は、もう自画自賛の感動です 三毛猫
後から「ぞくっと悪寒が走る」もいいかな?と。。。
 
 

一番最初の訳は、上写真にあるノートに手書きで書きました。

その段階では直訳でも何でも、とにかく訳を進めることに専念するのですが

ちょっと引っかかると作業が止まってしまいます。

それで休み休み続けるので、素訳でも結構時間が掛りました。

 

次に、この訳をパソコンのワードに打ち込む作業ですが

ついつい原文を見てしまうので、この段階でも訳に変更が加わります。

活字になったものを読み直すと、

日本語として気になる箇所が多々出て来るので、さらに修正します。

困ったことに、読み返す度に手を加えたくなる。実際変更しているあせる

 

 

他にも

最後まで翻訳して題の意味がようやく分かった気がします。

 

Per favore, lasciatemi sparire ancora sulle cime.

と最後にあるのですが

命令法で、主語が二人称複数。この二人称複数が誰か何故か分からなかった。

反対する家族へのお願いだったのでは、と気づきました。

だから、お願いだから、山頂にまた消えさせて

「また山頂に行かせてください」なのでしょうね。

 

 

そこで、授業の時に先生に、これは家族の為に書いたの?っと、聞いてみました。

そう、との答えでした。

私もイギリス滞在中に、家族や友人に近況を知らせる為にブログを書き始めましたが

似たようなものにしては文学的レベルが高すぎる 黒猫あせる

 

(先生にプレゼントした時点では題は「ふたたび山の頂に」になりました。

女性的な響きですが、女性が翻訳したのだからそれもありかな、と。)

 

 

昨年初めて読ませてもらった IN BIANCO NOTTE BIANCA

直訳すると「白い夜の白の中で」??? もっと良い訳を考えたいけど。。。

遭難してから朝までの様子が、刻々と過ぎていく時間の中で

そこに居るような緊迫した臨場感で伝わってきます。

翻訳してみたいと、心から思っている文章ですが、

こちらはgoogle翻訳でかなり普通に翻訳できてたように思いますが・・・

(昨年は単語力がまだまだなので英語と日本語の翻訳を参考に読みました)

 

追記

フランス語で J'ai passé une nuit blanche. を「徹夜した」と学びました。

nuit bianco は直訳で「白い夜」ですが意味は「一晩中」とのこと。

イタリア語の白い夜も意味は一晩中の意味がありました。

それを英訳すると sleepless night 

つまり IN BIANCO NOTTE BIANCA は「眠らぬ夜」とか眠れぬ夜なのかと。。。
 

 

 

そうそう先生、羅臼岳に登頂してきました。

今回は知床半島の北西側(ウトロ)から登ったそうです。

 

 

雪はわずかになり、滑落地点を矢印で書いて説明してもらいました。

矢印の位置からコロコロコロと転がって、緑が茂る所まで。。。

笑って説明してるのを、笑って聞いてました 三毛猫

 

 

 

 

 

 

 

 

実際に翻訳したものはこの中にあります↓

 

*ルカ先生はイタリア文化会館 のイタリア語の先生です。