すみません。
何だか突然オリジナル小説が書きたくなって、ここでチビチビとUPさせて頂きます。
PoDとまったく関係ないものでスミマセン。
PoD始まったらアボガド日記と共にサゲますので、しばらくおつきあいのほどを。
ちなみに登場人物の名前も題名も適当に決めた適当小説です。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
アーシャ:お転婆少女。自分が興味を持った剣術しか習わないため、学校の成績はいまいち。だが、剣術にはたぐいまれなる才能を秘めている。攻撃系魔法を得意としているが安定性にいまいち欠ける。
アリヤ:アーシャの姉。若くして剣術と魔術の師範代を務める。ただし、攻撃系の魔法を得意とするアーシャとは対照的に支援系の魔法を得意とする。
コーニャ:異世界から来た男の子。生まれはカナダらしい。
イリス:アーシャたちの村の村長。若い頃、アーシャたちの国を救った救国の英雄でもある。
シジー:別名「氷姫」と呼ばれている剣術師。
マリア:アーシャやアリヤたちと同じ村で生まれた少女。アリヤの元同級生。幼くして魔術と剣術の才能に秀で、首都の王立学校に特待生待遇で入学した天才少女。
ユーリ:防御系魔法を得意とする槍術師。
ゾフィー:多彩な魔法を扱う弓術師。
*********************
--これは夢だ。
キラキラと自分の目を射る太陽の光、さわさわと落ちてくる水滴を見上げながら僕はぼんやりとそう思った。
そう。
僕は確かに荒れ狂う海に投げ出され、その海の底へと沈んだはずなのだから。
物語のきっかけを話し始めるのは難しい。
何でもないような日常が、実は大きな伏線だったりするからだ。
例えば僕の場合、父親が遠洋航海用の大型船を造る技術者だったということこそが、全ての始まりだったような気がする。
でもきっと、ここで僕の家族構成から僕の生い立ちまで話し始めると、そもそものお話が始まらない。
だから、「あれは僕が14歳の夏……」と始めなければならないだろう。
「またぁ?」
朝食の席での母の言葉に僕は大げさに顔をしかめた。そんな僕の顔を見て母は困ったように微笑む。実際、母は困っていただろう。どうすることも出来ない状況をどうやって僕に分からせようかと。
だが、僕はほとほとその状況にはうんざりしていたので、母を徹底的に困らせてやろうと、何だかそんな意地悪な気持ちになっていた。
「だって、これでもう3度目だよ。父さんが出張で夏一杯帰ってこないのは。去年も、一昨年も来年こそはと言いながら。だいいち3年前だって、家にいたのはたったの3日。いても家で疲れた疲れたと言ってソファでゴロゴロしていただけじゃないか。自分はヨーロッパとか中国とかオーストラリアとか行っているくせに、僕には歩いてすぐの公園すら連れて行ってくれたこと無いじゃないか」
「コーニャ、でもお父さんは仕事で行っているんだし」
母のなだめ顔にさらに腹が立ち、僕は乱暴にテーブルをフォークで叩いた。
「そんなの知らないよ! 今年はキャンプに連れて行ってくれるって約束したのは父さんだよ。絶対の絶対って約束していたのに!」
駄々をこねてみるとこれが意外と気持ちが良いことに気付き、僕は今までの聞き分けの良い息子の顔を投げ捨てた。
「僕、もう友達に言っちゃったのに。今更ダメになったなんて恥ずかしくって言えないじゃないか! それとも父さんは僕に学校で笑いものになれって言うの!?」
「コーニャ、でもね、先方がどうしてもお父さんに来てほしいと言ったのよ。ほら、お父さんはとっても腕の良い技術者でしょ。船の点検航海にはやっぱりお父さんじゃないと信頼できないって」
「知らない! 知らない! 知らない! 何で父さんが船に乗らなくちゃいけないんだよ。父さんは船を造る人で、乗る人じゃないだろ!」
「だからコーニャ、それは何度も言うように」
「知らない!」
僕は食べかけの朝食をそのままにして自分の部屋に駆け上がった。
点検航海はとっても大事なもので、船を造った以上それが沈まないかどうかを航海しながら点検するのは作った人間の大切な責任だということは知っていた。
父さんが僕との夏休みのために、その点検航海を誰かに代わってもらおうとしていたことも知っていた。
でも結局、船を注文した人がどうしても父さんが良いと言ったために断り切れなかったことも分かった。
だけどそんな大人の事情なんてこれっぽっちも理解なんかしたくなかった。
僕はベッドの中に潜り込んだ。
シーツを引き被ると途端に悔し涙があふれてきた。
3度目だと言った。
だけどもうずっと前から父は僕と夏を過ごしたことがない。
大学に通うために家を出ている兄とは少しはあったらしい。そんな写真がアルバムに差し挟まれている。
でも、父が僕と遊んだことは一度だってないのだ!!
ーー父さんの船なんか沈んじゃえ!!
呪いを込めるように天上を睨みながら、僕は何度もそう願った。
どこかで見たことのあるぼろぼろの中古車が家の駐車場に止まっているのを見て、僕は苦虫をかみつぶした。
玄関からこっそり家に入りリビングをのぞくと、案の定大学に行っているはずの兄がいる。
「……気にしないでよ、母さん。ちょうどバイトを辞めたところだったんだ。今年の夏は家でゆっくりさせてもらうよ」
「ごめんなさいミーシャ」
「だから気にするなって」
リビングでそんな会話をする二人の間には白い紙の束が置かれている。
何だろうと首を伸ばした途端、兄に見つかった。
「よう、コーニャ。元気にしていたか?」
その言い方が「全て事情は知っているんだぜ」と言っているように聞こえて、僕は素早くそっぽを向いた。
「知らない」
出来るだけクールを装ったつもりなのに、なぜか兄は大爆笑して僕の頭をぐりぐりと撫でた。
「ご機嫌斜めだな。だがそんなコーニャが元気になる話があるぞ」
「興味ない」
僕の頭を撫でるというより髪をぐちゃぐちゃにしている兄の手をふりほどいて、僕は兄を睨み付けた。
「だいいち兄さんはここで何をしているのさ」
早く大学へ帰れよと言わんばかりに睨み付けてやったのに、兄は軽く肩をすくめて見せただけだった。
「お前の代わりに留守番を頼まれたところ」
「へぇ」
そう相づちを打ってから僕は目を見開いて兄を見つめた。
「え? 僕の代わり?」
そんな僕に兄はニヤリと笑う。そして母親へをあごをしゃくった。
何だか突然オリジナル小説が書きたくなって、ここでチビチビとUPさせて頂きます。
PoDとまったく関係ないものでスミマセン。
PoD始まったらアボガド日記と共にサゲますので、しばらくおつきあいのほどを。
ちなみに登場人物の名前も題名も適当に決めた適当小説です。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
アーシャ:お転婆少女。自分が興味を持った剣術しか習わないため、学校の成績はいまいち。だが、剣術にはたぐいまれなる才能を秘めている。攻撃系魔法を得意としているが安定性にいまいち欠ける。
アリヤ:アーシャの姉。若くして剣術と魔術の師範代を務める。ただし、攻撃系の魔法を得意とするアーシャとは対照的に支援系の魔法を得意とする。
コーニャ:異世界から来た男の子。生まれはカナダらしい。
イリス:アーシャたちの村の村長。若い頃、アーシャたちの国を救った救国の英雄でもある。
シジー:別名「氷姫」と呼ばれている剣術師。
マリア:アーシャやアリヤたちと同じ村で生まれた少女。アリヤの元同級生。幼くして魔術と剣術の才能に秀で、首都の王立学校に特待生待遇で入学した天才少女。
ユーリ:防御系魔法を得意とする槍術師。
ゾフィー:多彩な魔法を扱う弓術師。
*********************
--これは夢だ。
キラキラと自分の目を射る太陽の光、さわさわと落ちてくる水滴を見上げながら僕はぼんやりとそう思った。
そう。
僕は確かに荒れ狂う海に投げ出され、その海の底へと沈んだはずなのだから。
物語のきっかけを話し始めるのは難しい。
何でもないような日常が、実は大きな伏線だったりするからだ。
例えば僕の場合、父親が遠洋航海用の大型船を造る技術者だったということこそが、全ての始まりだったような気がする。
でもきっと、ここで僕の家族構成から僕の生い立ちまで話し始めると、そもそものお話が始まらない。
だから、「あれは僕が14歳の夏……」と始めなければならないだろう。
「またぁ?」
朝食の席での母の言葉に僕は大げさに顔をしかめた。そんな僕の顔を見て母は困ったように微笑む。実際、母は困っていただろう。どうすることも出来ない状況をどうやって僕に分からせようかと。
だが、僕はほとほとその状況にはうんざりしていたので、母を徹底的に困らせてやろうと、何だかそんな意地悪な気持ちになっていた。
「だって、これでもう3度目だよ。父さんが出張で夏一杯帰ってこないのは。去年も、一昨年も来年こそはと言いながら。だいいち3年前だって、家にいたのはたったの3日。いても家で疲れた疲れたと言ってソファでゴロゴロしていただけじゃないか。自分はヨーロッパとか中国とかオーストラリアとか行っているくせに、僕には歩いてすぐの公園すら連れて行ってくれたこと無いじゃないか」
「コーニャ、でもお父さんは仕事で行っているんだし」
母のなだめ顔にさらに腹が立ち、僕は乱暴にテーブルをフォークで叩いた。
「そんなの知らないよ! 今年はキャンプに連れて行ってくれるって約束したのは父さんだよ。絶対の絶対って約束していたのに!」
駄々をこねてみるとこれが意外と気持ちが良いことに気付き、僕は今までの聞き分けの良い息子の顔を投げ捨てた。
「僕、もう友達に言っちゃったのに。今更ダメになったなんて恥ずかしくって言えないじゃないか! それとも父さんは僕に学校で笑いものになれって言うの!?」
「コーニャ、でもね、先方がどうしてもお父さんに来てほしいと言ったのよ。ほら、お父さんはとっても腕の良い技術者でしょ。船の点検航海にはやっぱりお父さんじゃないと信頼できないって」
「知らない! 知らない! 知らない! 何で父さんが船に乗らなくちゃいけないんだよ。父さんは船を造る人で、乗る人じゃないだろ!」
「だからコーニャ、それは何度も言うように」
「知らない!」
僕は食べかけの朝食をそのままにして自分の部屋に駆け上がった。
点検航海はとっても大事なもので、船を造った以上それが沈まないかどうかを航海しながら点検するのは作った人間の大切な責任だということは知っていた。
父さんが僕との夏休みのために、その点検航海を誰かに代わってもらおうとしていたことも知っていた。
でも結局、船を注文した人がどうしても父さんが良いと言ったために断り切れなかったことも分かった。
だけどそんな大人の事情なんてこれっぽっちも理解なんかしたくなかった。
僕はベッドの中に潜り込んだ。
シーツを引き被ると途端に悔し涙があふれてきた。
3度目だと言った。
だけどもうずっと前から父は僕と夏を過ごしたことがない。
大学に通うために家を出ている兄とは少しはあったらしい。そんな写真がアルバムに差し挟まれている。
でも、父が僕と遊んだことは一度だってないのだ!!
ーー父さんの船なんか沈んじゃえ!!
呪いを込めるように天上を睨みながら、僕は何度もそう願った。
どこかで見たことのあるぼろぼろの中古車が家の駐車場に止まっているのを見て、僕は苦虫をかみつぶした。
玄関からこっそり家に入りリビングをのぞくと、案の定大学に行っているはずの兄がいる。
「……気にしないでよ、母さん。ちょうどバイトを辞めたところだったんだ。今年の夏は家でゆっくりさせてもらうよ」
「ごめんなさいミーシャ」
「だから気にするなって」
リビングでそんな会話をする二人の間には白い紙の束が置かれている。
何だろうと首を伸ばした途端、兄に見つかった。
「よう、コーニャ。元気にしていたか?」
その言い方が「全て事情は知っているんだぜ」と言っているように聞こえて、僕は素早くそっぽを向いた。
「知らない」
出来るだけクールを装ったつもりなのに、なぜか兄は大爆笑して僕の頭をぐりぐりと撫でた。
「ご機嫌斜めだな。だがそんなコーニャが元気になる話があるぞ」
「興味ない」
僕の頭を撫でるというより髪をぐちゃぐちゃにしている兄の手をふりほどいて、僕は兄を睨み付けた。
「だいいち兄さんはここで何をしているのさ」
早く大学へ帰れよと言わんばかりに睨み付けてやったのに、兄は軽く肩をすくめて見せただけだった。
「お前の代わりに留守番を頼まれたところ」
「へぇ」
そう相づちを打ってから僕は目を見開いて兄を見つめた。
「え? 僕の代わり?」
そんな僕に兄はニヤリと笑う。そして母親へをあごをしゃくった。

