オーロラを動画で?・・・楽勝に録れそうです! Sony α7s III | オーロラを全国にお届けする AURORA DANCE 中垣哲也のブログ

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オーロラ メッセンジャとしての活動、オーロラに関わることなど
他で書けないことも、写真もいっぱい、ここで公開します。

 

前の記事にも書きましたが、オーロラの最高の見せ場は「オーロラ爆発」といって、経験されていない方にはまず信じてもらえない程のダイナミックさ(動く速度が驚異的に速い)なのです。

 

これが、本当に自然現象なのか!?って。

 

 

f1.8 ISO10,000  1/8sec・・・こんな条件では止められません。ブレブレなんです。

 

爆発時、普段のオーロラよりは、輝き方(光の強さ)も100倍、1000倍と爆発的に増しますが、動きも100倍、1000倍とスピードアップします。動きを止めようとシャッタースピードを速めると露出不足となり、また、シャッタースピードを長めにすると、途端にブレてしまって、絵になりません。

 

すなわち、もはや写真にはとらえられる対象ではなく、指をくわえて見ているしかないのです。

 

しっかり脳裏に焼き付けることは最優先されるべきですが。

 

目の前の脅威を、何が何でも記録したい人間にとっては、これほどに悔しいことはありません。

 

 

今までの感度のカメラ機材では、オーロラ最高のショータイムの瞬間は、まったくといっていいほど、太刀打ち出来ないのです。

 

 

では、今まで動画撮影では録れなかったのか?

 

動画というのは、通常1秒間に30フレームを記録するわけですが、それだとまったく露出不足で暗くて、ISO設定をグンと上げるとノイズに埋もれてしまいます。

人様に見せられる程ありがたい映像は録れませんでした。

 

「オーロラ爆発を動画できれいに録る!」これが私の悲願です。

 

いよいよ、実現の可能性があるかも?

 

そう考え始めたのが、昨年2020年のSONYα7s IIIの登場です。

 

前に特集したとおりに、超高感度に特化され、しかも、動画撮影において、他社製品に一線を画すぞ!そんな意気込みをひしひしと感じさせます。

 

一方、私が長年お世話になったCanonの新鋭 EOS R6は、フラッグシップ機EOS 1-D X Mark IIIと同等のセンサーと映像エンジンを積んでおり、また有効画素数も抑えられており、超高感度領域では、過去とは次元の違う動画が録れるかもしれない。

 

そこで写真画質の比較に続いて、超高感度領域の動画もチェックしました。比較しやすいように、残酷とも言える程過酷な環境で。

 

 

被写体は、夜、真っ暗になったわが家の壁のオーロラパネルですが、高演色ランプを間接的に灯しますが、ほぼ肉眼では何も見えない程に暗い状況下。一言で言うと、真っ暗。

 

実際のオーロラの現場でも、これほどに暗い状況ではまず撮影しないほどの暗さ。センサーの超高感度領域の差が出やすいことを狙っています。

 

オーロラ爆発のダイナミックさは、あまりに早く、通常の30フレーム/secでは太刀打ち出来ないとも言われていて、60フレームで試しました。しかも4Kです。私の頭の中では、すでにオーロラ爆発の動画は4K/60フレームが撮影前提となっています。

 

SONYα7sIII vs Canon EOS R6

 

全開の写真のテストと同じように、全く同じ被写体を、同じ条件で、同じSIGMA製レンズで撮影。

 

4K

60フレーム/sec

SIGMA Art 35mm F1.4 解放

 

ISOのみを変化させ動画を撮り再生、ポーズ状態でキャプチャーしました。

 

オート撮影ではないので、明るさが変わります。

 

ISO 12,800  

 

ISO 16,000

 

ISO 20,000

 

ISO 25,600

 

ISO 32,000

 

ISO 40,000

 

ISO 51,200

 

過酷な暗闇テストですので、一番上のISO12,800からR6の方にノイズが顕著です。そもそも、これほどの暗闇を実際のオーロラで撮影することはまずないでしょう。あくまでも両機の超高感度領域の比較ですのため、真っ暗を録っています。よって、どの感度付近まで使用できるかどうかは未知数です。

 

 

○○○○○ まとめ ○○○○○

 

オーロラを動画で録れるかどうか?という観点から、超高感度を持つ2台の先鋭を比較しました。

 

オーロラ動画でおおいに期待される超高感度領域を、実際のオーロラの現場より遙かに暗い状況(真っ暗に近い)で4K動画撮影(60フレーム/sec)と厳しい環境で行い、ダイナミックレンジやノイズ、質感などを単純比較しました。

 

SONYα7s III vs Canon EOS R6

 

■ 私の印象ですが、両機ともオーロラを動画で録れます!

明るめのオーロラは問題ないでしょう。理由は、今回のテスト環境が真っ暗に近い環境で、ノイズや質感の違いはあっても、どちらもきちんと色を見極めています。実際にオーロラを撮影する現場は遙かに明るいので、R6でも十分に出番はあると予想します。

 

■ ISO 12,800〜50,000のすべてにおいて、α7s IIIのダイナミックレンジの優越は明確であり、より高感度領域においても、質感も崩れにくく頑張っている印象。深度の深い情報を持っている印象。

 

■ 私としては、今後アクティブ(輝きが強め)なオーロラは、すべてα7s IIIで動画撮影することになりそうです。非常にダイナミックな爆発時は4K+60p(ISO25,600付近か?)も夢ではなさそう。通常のオーロラは、それほど動かないので30pで十分です。

 

■ R6でも、オーロラ爆発のように光量が多くなるシーンでは十分に動画撮影が可能と思われるます。もし光量が足りない場合には、60p→30pに、また4K→フルHD(2K)にすることで十分質を保つことが出来そうです。ただし急激に明るさを変える場合には慣れが必要で、現場でいきなり対応が出来るか、事前の練習が必要と思われます。

 

・・・

 

写真と動画と、超高感度における比較を行い、結果としてSONYα7s III がオーロラ撮影に最もポテンシャルを持っていると判断しました。

 

15年もEOSデジタルを愛用してきましたが、今後はアグレッシブにα7s IIIを駆使したいと思います。