感傷 | 「仔猫だらけだった日々」アーント・キャット

「仔猫だらけだった日々」アーント・キャット

保護猫活動も25年以上になり、最近は仔猫も減りました。

クロがいなくなってさびしいなーとlineしたらこんな画像を

送ってくれた方が・・・

     モデル侘(わび)くん 鳥取在住。

 

クロに似ているグッズも出てきた。 そうそうこんな感じの顔だったよ。

 

クロが行くとき、新しい場所で少しでも気が楽になって欲しいと

臭いの付いたタオルと、さんざん遊んだおもちゃを渡そうと思っていたのにできなかった。 

忘れたのもあるけど、無理に持たせるのは私のわがままなのかもしれないとも思うから、深追いできず・・・・。

 

というのも、ベテランボラSさんは、そういう私の感傷をシカトする。

なにしろ年間100匹も捕獲し、治療し、育て、躾け、里親を探し、お届けもしたり、フルタイムで仕事も持っており、どれだけ忙しいだろう。

いちいち余計な感傷に付き合っている時間など彼女には無いのだ。

それをあからさまに態度で示すから、こちらとしてを殺すしかない。

 

猫なんていっときは、寂しいかもしれないがすぐ環境になれる動物だ。

人間の独りよがりの気持ちなど、Sさんには、迷惑千万だ。

それでも、長く育てた者と猫のお別れに1分くらいの時間をくれても 

いいのではないかな。

猫のことを第一と考え、自分の考えはすべて正しく、ほかは排除という姿勢は、個人で野良猫にかかわってる人たちにも誤解を与える。

「Sさんにこんなこと言われました」 と私に泣きついてくる人もいて、

気の毒にと思う。Sさんよりはるかに年上の人でも頭ごなしに小言を

言って容赦なし。Sさんには この人も猫のために頑張っているのだということをもう一度考えて欲しいと思う。

経験があるSさんができるような世話は無理でも、細々とでも、

長く続けることが一番だし、その気持ちこそ大切にしたいものだ。

忠告は必要だけど なじるような言葉遣いは 特に年配者に対して  とても失礼だ。

 

「こんな安いエサ、食べさせて!」 と怒鳴られたTさんは

病気の年寄り野良も家に入れてくれて看取ったほどの優しい人だ。

「我が家の家計ではこのフードしか買ってあげられないんです。」

と言っていた。

あんなことを言われて、反論もできず、どれだけ悔しかっただろうと思います。  言い方なんですよ。言い方に思いやりが無いのです。

 

「値段が安いフードは、塩分が多くて猫の健康には良くないんですよ」

と教えてあげればよいのです。あとはTさんがどうするかです。

そういう言葉選びがとっても下手です。

とりあえず安いフードでも、飢えて死ぬより猫にはうれしいのではないかと考え、そうする人だっているでしょう。 そういう人を攻撃せず、

みんなで仲良く 助け合って猫つながりを作ることが一番いいのにね。

 

今の年になるまで、Sさんの態度を諭す人が周りにいなかったのは 

彼女にとっても不幸なことだわ。

猫のために全身全霊で駆け回っていることを知っている人ばかりではないからね。

それを知っている私は、ムッとしても、彼女に協力は惜しまないけど。

彼女言われて、「なんて生意気な言い方だ!!」 と感じたこと、

実は数知れず・・・・。

 

 

久しぶりに仔猫と別れて、クヨクヨと、またこんなことを考えてしまったのです。   口には出さねど、別れはとってもつらいんだよー。

    

クロ、どうしてるかな? 早く慣れてね。キミのためでもあるよ。