オードリーのハリウッド映画出演以前、ヨーロッパで映画出演していた無名時代の頃の作品をご紹介します。
1950年、「天使の笑い声(Laugher in Paradaise)」
オードリーは「ソース・ピカン」という小さなミュージカルで主演を演じているとき、マリオ・ザムピ監督に発見されてこの映画に出演。この作品がスクリーン・デビュー作となりました。
役柄は花売り娘、通行人のような小さな役。とはいえ、とってもキュート!!!
1950年、「ラヴェンダー・ヒル・モッブ(The Lavender Hill Mob)」
アレック・ギネスと共演。臆病者の銀行員が自分の銀行に強盗に入り、金の延べ棒を盗み出すや世界中を股にかけて逃げ回る。その強盗がパリに立ち寄った際に出会うのがオードリー・数カットの出演でフランス語のセリフを数行しゃべるだけ。この作品ではじめてクレジットに名前が載ったそうです。
「若妻物語(Young Wives' Tale)」(1951)
1951年、映画「初恋(The Secret People)」(1951).のリハーサルで。
オードリーはバレリーナを目指すノラ(Nora)役で出演。
映画「初恋」はマリア(ヴァレンティナ・コルテーゼ)とノラ(オードリー)は政治家の娘を演じます。姉妹の身を案じた父の計らいでカフェを営む友人に預けられた二人。しかし「父死亡」の連絡が届きます。
その数年後、姉妹は父の同志のルイに再会。バレリーナを目指すノラは彼のおかげで上流階級のパーティーで踊りを披露する機会を得ます。しかしルイはそのパーティーの席で将軍殺害計画を企てており、姉妹も危険に巻き込まれていきます。
オードリーが華麗なダンスを披露する同作品のパブリックスチールです。
1951年「われらモンテカルロから(We go to Monte Carlo」
生まれたばかりの赤ん坊を捨てた夫婦を探し求めてモンテカルロの街をさまようという物語。この赤ん坊を探す映画スターというのが、オードリーの役。
英仏両方の言語で撮影する作品だったことから、両国語が堪能だったオードリーが準主役で選ばれました。
このモンテカルロのオテル・ド・パリでの撮影時にコレット女史に見出されたという運命的な作品。
ブロードウェイで8カ月のロングランとなった「ジジ」。フランス女流作家コレットは主役ジジを探し続け、「われらモンテカルロから」の撮影中のオードリーを見にしたコレットはすぐに自分のホテルのスイートに彼女を招きました。自信がないと申し出を断ったオードリーの大きな瞳、贅肉のない引き締まった体、バレリーナのような脚にジジを確信。