「特上カバチ」を検証する その5 | 行政書士事務所アプリコットの日誌

「特上カバチ」を検証する その5

 今日は木曜日ということで、モーニング連載の「特上カバチ」を読んでから、この記事を

お読みください。


 さてさて、オークション詐欺を本格的(?)に始めた多田則ですが、どういう縁なのか、

田村君が気になっている女性の小石川さんが、ルイ・ミトンの財布を落札してしまいます。

そして、多田則が仕掛けたトラップにいっぺんに多くの人が引っかかる結果に・・・。


 おそらく、こんな意外な好結果を収めると、詐欺は止められなくなるんでしょう。


 もし、仮にこの時点で多田則が警察に捕まったとして、彼が「財布は仕入れるつもりだった

んだ」と抗弁したらどうなるでしょう?


 実は2年前の事件ですが、神戸地裁でこんな判例があります。(PDFファイルが開きます)

 (判例検索システム 平成18年(わ)384号)


 私の個人的な感想ですが、この裁判の被告人は騙す意図はあったと思います。しかし、

裁判で人の内心的な意思を立証するのは非常に難しいのです。だから、警察が詐欺事件の

対応に二の足をふむのは、分からないではありません。


 結局、この被告人は破産もみとめられていたので、被害弁償を全くすることなく、

被害者は全員泣き寝入り。600万円が消えてしまいました・・・ 


 話をもどして、多田則はその後、車の自損事故を起こし、ますます金銭的に厳しくなります。

そして、騙されたと感じた小石川さんが住吉さんに相談中のところに、田村君が出勤・・・・


 というところで、また来週です。


※ランキング1位とりました!!

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