こんにちは、ジャズピアニストの篠田淳です
ブログは基本的にアップされる前日に書いているのですが、10/14(日)今日の今頃は教室でコンサートのリハーサルをしている頃かと思います。
普段の演奏というと夜なのでなかなか生徒さん、特にちびっこ達は僕がどんな風に演奏しているのか聞く機会が無いのですが教室のイベントは昼間なので2人、小学1年生と2年生がご家族と一緒に来てくれるそうです!先生の活躍をしかと目に焼き付けて貰おうと思います
さて、今回はそんな演奏に関しての話です。特に「ジャズ」と言われるジャンルをやっているときですかね
演奏しているということはそのレベルに関わらずその人が「頭の中で聞いている音」が表に出て来ます。
指が思うように動かないのはしょうがないですし、ちょっとずつ時間をかけて改善して行けば良いことなので大した問題では無いですが、どちらかという大事なのは姿勢の方です!
ちゃんと椅子に座っての「姿勢」も当然大事ですが、僕が今喋ろうとしているのは考え方とかそういう方の「姿勢」です
正しい音を弾くこと「のみ」に躍起になっていないか問題
何回でも同じ話をしますが、ピアノはその楽器の性質上、合っている音間違っている音が鍵盤の上でも目で見えていますよね
それゆえにどうしてもその「合っている音」、あるいはジャズの即興演奏であれば「どんな音を選ぶか」を1番に考えてしまいがちです。
これは恐らく楽器によって「つい気にしてしまう事」というのが違って、もしかしたらトランペットなら音程がすごく気になるかもしれません。
今回はピアノの話なのでそれ前提で話していきますが、この「合っている音を弾きたい」問題はかなり大きな罠です!
勿論書かれている通りの正しい音を弾くに越したことはないですし、アドリブであってもかっこいい音弾くのは素晴らしいです。
でも優先順位はかなり下です!
ここでタイトルと結びつきますが、「何」を弾くではなく「どう」弾くかです。
例えば、ジャズをやってみたいけど自分でアレンジしてアドリブするのは難しいということで市販のジャズアレンジされて譜面を使ってその雰囲気を体験してみるということがあるかと思います。
そしてなんとなく「それっぽいぞ!」となるものの、CDを聞いたり実際にライブを聞きにいったらなんか違う、という感じなる人もいるのではないでしょうか?
そこで「プロはレベルが違うから!」と言って片ずけてしまうのは簡単ですが、では具体的に何が違うのか分からなければきっといつまで経ってもジャズが遠い存在のままになってしまうかもしれません
自分が出来ないことを直視するのは辛いことですが、ちょっと勇気を出してもう一歩踏み込んでみましょう
仮に「音使い」が違いなのだとしたら、それこそ市販の本で有名なCDのピアニストが弾いたものを丸々コピーしたものも売っています。
それをその通りに弾いたら同じになるはずですし、クラシックのものに比べたら簡単なものも多いでしょう。
でも同じにならないはずです!
なぜか!?
「音使い以外の部分」の方が大事だからです!!!
そもそも「音使い」が大事だったらクラシックは誰が弾いても同じということになってしまいますし、明らかにそうではないですよね。
ジャズだって同じです!
同じ音を弾いたってピアニストによって大きく変わります。
それはアクセントのつけ方だったりダイナミクスだったりタッチだったり。
僕がニューヨークの大学で先生と話していたときもこういった話はしていました。
What to play ではなく How to play だと。
よく考えたら当たり前のことなのですが、簡単に見失ってしまうことなので普段の練習でもこの事を絶対に忘れずにやっていきましょう。
演奏で出るのは「どういう練習をしてきたかの積み重ね」です。
普段から気にしていなければ急に本番で頑張ったて出てきません。
いつもよりもっとゆっくり練習してみて自分が思っている通りに弾けているかをチェックするなど色々と工夫をして試してみてください
最後まで読んでいただいてありがとうございました。また次回です。