夏空が広がっています。やっと関東では梅雨明け。例年よりちょっと遅いですかね。


 


さて、久しぶりにブログを書きます。


相模原の事件、驚きとともに怒りが込み上げてきます。殺人を犯すような人がたった10日ほどの措置入院って、考えられません。本当に寛解(かんかい)したと言えたのでしょうか?


 


措置入院とは行政が命令して入院させるものです。「自傷他害の恐れ」が高い場合に、行政が患者に命令して、行政措置として入院を強制するのです。病院と入院契約を交わすのは、患者本人でも家族でもなく、行政です。しかもこれは強制的な命令であって、患者本人の意志も、家族の意志も、関係ありません。実際は、入院前に何らかの犯罪行為、違法行為を犯して警察沙汰になった場合が多いのです。


 


今回の事件では、厚労省は退院の判断や詳しい経緯調査を行うようですが、国民にも情報を公開すべきです。衆議院議長への手紙や施設での暴言、措置入院から短期間で退院に至った経緯などは是非、公にするべきです。以前、京都で塾の講師が生徒を殺害した事件でも、加害者が精神科に通院していて、加害者は医師に訴えていたのに措置が取られることはなく、幼い命が奪われた事件がありました。このような事件が二度と起きないよう、詳細に調査、公表すべきです。


 


さて、話は変わりますが、現在大人のADHD(attention deficit hyperactivity disorder:注意欠陥多動性障害)が増えています。急に増えたのではなく、一般的に認知されてきて、会社などの組織の産業医などから受診を勧められたりすることが増えたこともあり、患者数が増えたということです。


 


今週号の女性自身に書きました。ADHDと診断された人は大変悩んでいる人も多いのです。対処法もありますので、是非とも読んでみてください。