★節約のこと

 来てすぐに物価が覚悟していたよりも高いことに気づいて青ざめ、真剣に「一年もつだろうか」とも不安になったこともありました(というか、今も)。日本から定期的な出資があるわけでなく、あくまでも母子家庭の予算内での「節約留学」の我が家のケース。一例として、母としてどのようにやりくりしながらの学校生活だったか参考までに書いてみたいと思います。

 

 

―学校と教会を中心に生活する

 助言いただいたこともあり、ずっと学校と教会を中心に過ごしました。学費に学校生活、放課後の音楽やスポーツ活動、また大人向け/若者向け/子供向けの教会でのイベントが全て含まれていると考えれば、これを最大限に活用させてもらいながら学んできたことは本当に正解でした。節約という利点のみならず、学校でも教会でもいつも会うメンバーが決まってくるので必然的にそこで母子ともに安心して親しくなる知人がたくさんいたことも大きな利点でした。夏休みに入った今も、子ども達は学校と教会をの両方で頻繁に会う友達と一番連絡を取っているようです。

 

 

―行政機関を利用する

遊園地の代わりに市民プールやアイススケートを、映画館よりは市民館で行っている夕飯付映画鑑賞会を、旅行よりは近くの公園で行われる無料のウォーキング、バードウォッチング、サーモンの放流会などと公共施設を存分に活用しました。地元の人に交じって生活すれば文化交流にも英会話にもなりました。

 

 

―ボランティアを活用する

 ボランティアが盛んなため、図書館の掲示板や地元情報誌で参加募集を数多く見かけます。移民を受け入れるカナダは、特に英語学習に関するイベントも多いです。我が家の子ども達も地元の大学生が図書館で、非英語話者の子ども達の宿題やその他の勉強を見てくれる会に10か月継続して参加していました。募集要綱には参加資格としてビザの種類など規定もありましたが、ダメもとで問い合わせてみると我が子たちの持っているビザでも良いとのこと。参加時間も週1時間までと書いてあったのですが、それも「2時間勉強して行けば?」と聞いてくれて勿論2時間参加。子ども達も難しい勉強に関しては、「駄目だ、これは勉強会行きだ」ととても頼りにしていました。

 

 

―観光は後回し

 行きたいところも観光地も山々でしたが、我が家は来てすぐのころは後回し。週末も宿題、復習、予習をしていれば正直全く遊びに行く余裕などありませんでした。そのうち少しずつ英語が理解できるようになり授業についていけるようになる頃には、学校の遠足や友達と一緒にその様な観光地に行くことも増えたので、慌てて行かなくても問題はありませんでした。

 

 

―外食を控える

 予想より、カナダの外食産業、高価です。日本でのワンコインの中華定食が何度恋しく思ったことか。主観ですが最低限日本円で1000円/人の感覚、それに税とチップが上乗せされるイメージ。これを家族分にすると大きな出費です。土地の食文化を経験させたい気持ちはありましたが、観光同様、生活が長くなってくると友人との会食、子ども達だけでの外出時に色々なレストランにでかけて楽しめる機会は自然と増えるので、我が家の場合は日頃の贅沢は控え、その代わり友人などと行く機会があればその時に存分にカナダの外食文化を楽しみました。

 

 

―中古屋さんを利用する

 リサイクル品、中古品を再利用する文化が進んでいます。日本では店が有料で買い取ってから再販するのに対し、こちらは寄付、つまり無料で集めた物品が再販されているそうで、そのため値段がとても安いです。日常品の他にも、我が家では学校で必要になったものを買い揃えなければいけない時によく活用しました。例えば音楽の演奏会に黒い洋服が必要、社会の授業で中世の時代の服装に似たコスチュームが必要、また聖書に至るまで、新品を購入する前に一度このお店を覗いてみて安価で済ませられることが多々ありました。

 

 

―子ども達の携帯電話は割愛

 「海外で生活するのだから安全上必須!」と思っていましたが、まだ幼い我が子たちの年齢では学校以外で彼らが私と別行動になることはないということで、子ども達に携帯電話を購入しませんでした。こちらも我が家のケースでは今のところ問題はありませんでした。緊急事態は勿論学校から連絡あります。また固定電話、携帯電話ともに国内への電話は無料なので、学校の事務室の電話もお友達も気兼ねなく貸してくれます。携帯電話代の節約という面の他に、友達とのお話やネット検索、ゲームに夢中になってしまい勉強や日常生活が疎かになりやすい我が子たちには持たせなくて正解でした。