★1学期の成績表のこと

 クリスマスの雰囲気が満ちる直前の12月初旬、子ども達の成績表が出ました。

学校は3学期制で、9月初旬~11月中旬で1学期が終了したのでその成績表です。

私は成績表があることも知らなかったので、突然送られてきたEmailに驚きながらも

指示にしたがって保護者用のサイトにアカウントにログイン・・・、しようと思ったらアカウントが分からず

学校に問い合わせをして、無事返信をもらってからログインして、と成績表をみるだけでも一苦労。

 

 実際成績表を手にした感想は

「先生からの各児童へのコメントが多い」ということと「点数の付け方が明確で分かりやすい」ということ。

また、成績表が配布されてから1週間もたたないうちに先生と親の面談の日が設けられていて

カナダでの成績表の意義やその後の対応も色々独特でとてもおもしろかったです。

 

 成績表は、基本オンラインからダウンロード。PDF、A4サイズ、5枚前後に書かれた内容は

大まかに言うと、欠席、出席数の他に、

1.クラス担当からのコメント

・生活面と学習面のそれぞれについて、良かった点、改善が必要と思われる点、改善が必要と思われる点についての具体的方法の提案

2.各教科の成績、学習内容、専任教師からのコメント

(1)成績

(2)学習内容

(3)専任教師からのコメント           という構成。

 

 まず成績表の一番最初に書かれる1.のコメントは、圧倒的に「素晴らしかったところ」のコメントの量が多い。

箇条書きで15-20個程度、A4サイズの半分以上は先生からの生徒それぞれに向けたほめ言葉。

それらの次に書かれている「これから改善が必要と思われるところ」は、たったの5個前後。

優れた点を挙げる数と、課題点を挙げる数だけ見てもこの差で

生徒の良い点に目を向ける特徴がよく表れていると思います。

「良いところに目を向けましょう」が苦手で小言の方が得意な私は、密かに心がチクリ・・・。

先生たちのコメントを読み、子ども達にも読み聞かせ

こんなに認めてもらっているね、すごいね、良かったね、と伝えました。

まだまだ分からないことがたくさんの子ども達にとって、クラス担任がこうやって見てくれている

認めてくれているということは、きっと大きな安心感につながったのはないかと思います。

 

2.の成績は、さらに細かく下記のように(1)~(3)のような表記方法で表されています。

(1)成績

100%満点中の%表示と、その数字に基づいた10段階のアルファベット表示

(A+、、A、A-、B+、B・・・C-、I(判定不可))

学習態度(Excellent⇒Very Good⇒Satisfactory⇒Needs Improvementの4段階)の三種類表記。

*我が家の場合のように英語をまだ話さない生徒に関しては、上記のような数字やアルファベットを使用せず、「ELL」(English Language Learner)とだけ書かれている教科もまだ多く見られました。

他の生徒同様に努力はしたけれど、語学のみが原因で低い成績として表示されて

生徒の努力が認められないのは良くない、との配慮だそうです。 

(2)学習内容

その学期に学習した内容の概要が既述されていました。おそらく全員共通の定型文だと思います。

(3)コメント

クラス担任以外が教えた教科(体育、音楽などの専任教師など)は、それぞれの科目に専任教師からのコメントが加えられていました。

 わが子たちの成績に関しては

「ELL」表示がまだ多かったので本当の彼らの実力は隠れて見えないということはありますが

英語も学校のこともなにも分からない中二人ともよくやったと思います。

彼らにとっては「必死に勉強する」の前の「必死についていく」段階ですが

それでも二人は「英語を話せるようになりたい」、「クラスで一人だけ分からないのがイヤ」

「英語が分からないだけなのに、話を聞いてなかったと怒られるのはもうイヤだ」

「自分の面倒をみるのにつきっきりの友達に申し訳ないから、自分で出来るようになりたい」と

それぞれが学期中に様々な吐露していました。その思いを糧に1学期間辞書をいつも持ち歩き

辞書とにらめっこしてきたのだと思うと、その分のご褒美は十分に成績表に現れたと思います。

 

★2者面談(教師と保護者)

 成績表がオンラインで見られるようになった次の日には

同じくオンラインで保護者面談会の予約が始まりました。

児童1人に対して、クラス担任と15分です。クラス担任の他にも教科専任の先生とも面談できるとのこと。

私の場合は息子のクラス担任→娘のクラス担任→二人の音楽の先生と連続枠をすぐに予約し

息子の数学と理科の担任はそれらの先生とはさらに別の先生であったために

直接Emailして別の日に面談を設定していただきました。

 学校から「この面談は必須ですので、まだの保護者は予約をしてください」と再連絡があったので

忙しい保護者の方の中では特に行かない方もあるのかもしれません。

 面談日の2日間は子ども達は早帰りに設定されて

昼ごろから図書室に先生たちが一斉に集まって各席に座っていて、予約した時間にその先生の前に座ります。時間がきたら挨拶して席を立って、次の時間枠に予約した先生のところに移動してという感じでした。

 

 席に着くと、良かったところを再度褒めてくれることから始まり

その次にこれからの課題・来期に向けての話があり、勿論こちらからの質問も親身に答えてくれました。

ほとんどの先生がラップトップを開いて、そこに生徒の「データ」がちゃんとある様子。

学期を通した出欠席、日々の宿題の採点結果、小テストや大テストの結果などが逐一記録されていて

それに乗っ取って成績がついているように見えました。

要するに「先生の感覚、感想」ではなく、生徒たちがその学期に提出した宿題、課題、成果が

事細かく記録されていて、それに基づいて成績が割り出されているようです。

「どの様な経緯でこの点数なんですか?」「どこで一番点数を落としていますか?」

そんなこちらからの質問にラップトップをみながら「う~~~んと、あー、●の時の△で、□点分を落としてるね!」なんて会話が私にはとても分かりやすくて心地よかったです。

「データに基づいて」という言い方をしてしまうと機械的に聞こえるかもしれませんが

親も教師も客観的に話が出来、児童も次にすべきことがすごく分かりやすかったです。

 

 息子が彼の好きな教科で気になる成績があり、それについて自身で聞いてみたいと言うので

先生のところに同行し「息子も一緒に聞いてもいいですか?」と聞いたらOKだったので息子も同席。

息子が「落としたこの●点は、なんですか?」と聞くと、またまたラップトップを見ながら

「この●点は、え~~~っと、あぁ、□の時に、△△が足りなかった分のマイナス●点だよ~」と。

それを聞いた息子も、「あ~、なるほど~。日本でもそれ良く言われたわ~」と笑顔で納得していました。

教師、保護者、児童の3者間でこのようにオープンに、論理的な成績を共有し

そのデータの出所、計算方法も明確で

彼は納得して2学期に向けてその部分も改善したくてさらに励んでいくのではないかと思うと

効率的だと感じました。後味がとてもすっきりした成績表です。

 良いことはたくさん聞いて子供にも聞かせて褒めて

そしてさらなる成長に向けて課題を1、2個見つけてそこにも目を向けていく。

その工程となり得る成績表だと感じました。

 

息子へ。

このまま貴方らしく音楽をどんどん楽しむ!と、どうか油断した数学を取り戻してください(笑)。

 

娘へ。

このまま自分の目標に向かって真っすぐ努力あるのみ。そして、これからはスピーキングあるのみ!