Movable Feast now in Stockholm, Sweden.

パリ(シドニー➡️シンガポール➡️上海➡️シンガポール➡️アメリカ➡️パリ)から相方と猫のシンシンと伴にウプサラからストックホルムへ引っ越して来ました。初めての北欧生活、自然の事、音楽などなどテーマを絞らずにいろいろと。


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ストックホルムの街はクリスマス前の日曜日に最初のアドベントを迎えて、夜の街中の至る所に仄かな灯りが灯る様になりました。

 

 

夜、と言っても午後の2時半には夕方になって3時には完全に日が沈み、日中もほとんど厚い雲に空は覆われて薄暗いのですが、それでも各アパートの窓に星型をした灯りがほっこりともって、「ああ、あそこにも人の住む生活の温もりの場があるのだな」と氷点下の暗い夜道を急いで歩く人々に一時の心の温もりを与えるこの季節は、北欧の街が一番、北欧らしい雰囲気になる季節です。

 

ストックホルムの三越の様な存在のNKというデパートもこんなに鮮やかに。

 

英語で"sublime"という言葉「崇高な」という雰囲気がぴったりとくるスウエーデンの冬です。

 

日の入りもいよいよ午後2時台に突入です。

 

スウエーデンのクリスマスはとても質実で質素。クリスマスのイルミネーションも白の電球ばかりでチカチカと点灯する赤や青、緑や青の賑やかさを感じさせるイルミネーションはスウエーデンの家庭では滅多に見かけません。街中のイルミネーションも「白」のみです。基本、単色を好む全てにおいてシンプルなスウエーデン人らしいですね。☺️

 

先日は50年振りの大雪に見舞われて、あまり雪の降らないストックホルムでも街中が真っ白に。

 

それでも今では雪はすっかりなくなりました。この暗さですがまだ午後4時ちょっと過ぎ。

 

そして全ての色が弱々しくなる今の季節、ほのかに明るい白の灯りはとても清廉に夜の蒼く冷えた空気を照らします。

 

 

私もここ暫くどうしても心に気力が戻らず、弱々しい心持ちとなんとも言えない体と頭の締め付けられる様に重い感じに、どうにかしてやっとの事で毎日を辛うじて乗り切る日々が続いていました。🙊

 

この閉ざされた暗い北欧の冬の生活と今回のアメリカの大統領の選挙結果がこんなにも自分の体調と気持ちに影響してしまうとは。🙈

 

アメリカの大統領選挙の動向は民主党と共和党の予備選段階から毎日、NY・タイムス紙、ファイナンシャル・タイムスやワシントン・ポスト紙で一応の情報は読んでいて、そして民主党からはヒラリーが選出され共和党からはドナルドが代表に決まり、3回の両者の討論会も全てテレビで見て、そして11月の 8日の選挙日はヒラリーの勝利を確信してその夜は11時過ぎに寝たのですが、安眠中の朝方4時頃、ベットの中で相方がゴソゴソしていると思うと、私の耳元で「あ、ヒラリー、フロリダ州落とした。あ、テキサスも。あ、ミシガンも危ない。」と。🙉

 

 

私の目はもう「ぺッキーン!」と音を立ててパッチリと覚めてしまい、もうそれからはずっと眠れない。😳

不安に押しつぶされそうに高鳴る心臓と暗い予感に押しつぶされそうになりながらその日は一切、意図的に大統領選挙戦の勝敗に関するニュースから遠のいていました。

 

とても不幸な事にドナルド・トランプがアメリカ大統領選挙に勝利し、選挙人で過半数の270を超える数を取ったけれども得票数(popular vote)ではヒラリーが今日現在で200万票以上の差で勝利した事からelectoral college とpopular voteでそれぞれに違った勝者、というねじれた結果となり、次期大統領に選出されたトランプにどれだけの信任/選挙民の信任(mandate)が与えられたのか、と既に疑問の声も多く聞こえてきています。

 

日本では、「あ〜、あのシンプソンズに出てくる様な変なおじさんがね〜」という感じで受け止められたりしている事もあるのかもしれませんが、今、この時期にこのdemagogue (扇動政治家)タイプの偽ポピュリズムの台頭は非常に危険で怖しいとリアルに感じます。

 

多分、米メデイアには「ヒラリーはどんなに叩いても結局はなんとか最後は勝ち抜くだろう。」という妙な安心感と「ヒラリーを叩けば視聴率も上がるし、ジャーナリストとしての株も上がる」という妙なマッチョな心理もメデイアの中にはあったでしょうし、やはり男性ばかりの政治ジャーナリストの中でヒラリーは女性だったから、男性候補にはしない様な辛辣で貶める様な、そして私には女性蔑視に感じられる様なヒラリー大統領候補への容姿とかお化粧の濃さ、笑い方や喋り方の声の大きさや声の高さまで細かに分析して揶揄する様な他の男性候補者達には決して向けられない様な質問もオッケーだった、という事もあったのだと思います。

 

トランプに批判的な記事を書いたアメリカのNYタイムス紙の身体に生まれつきの障害を持つレポーター男性を、集会でレポーターのコントロール出来ない腕の動きをちゃかして真似し聴衆の笑いをとる次期アメリカ大統領のトランプ。

 

アメリカの政治やメデイアは間違いなく男根崇拝が強く、女性進出がトップのレベルではヨーロッパと比べて大変遅れているのです。

 

ヒラリーを「彼女は初の女性大統領候補としては相応しくない。」という声も聞こえましたが、これは本末転倒だと思いました。大統領選挙戦に初の女性として勝ち抜く事の出来る女性は他に今の時点でいたとしたら、やはりヒラリーの様な経歴とコネクションのある女性だったと思います。

 

男性と違い、女性として初の、という場合、他の男性よりもたくさんの戦う武器や優れた才能を持っていないと、対等に自分よりも資格の劣る男性とさへ競っていけない、という現実があると思います。

 

 

トランプの真の恐ろしさは、人の闇の心を扇動するのに宗教、人種、性差をことごとく様々な発言や言動に染み込ませて怒りや憎しみのエネルギーを増長させたその巧みにさにあると思います。

 

今まで蓋をされていたパンドラの箱がトランプの台頭によって一気に突破口を与えられて社会の地下に潜伏して長い間、陽の目を浴びなかったKKKの様なヘイト・グループや急速な時代の変化に取り残されて抑圧されてきていた隔離された白人達の感情が、堰を切ったかの様にメインストリートの社会の主流に毒を含んだ濁流の様に流れて出て来て今や、それが異常と思われなくなって日常化してしまってきたかの様に思います。

 

 

イスラムなどキリスト教以外の異教徒を敵視し、メキシコからの移民を白人の仕事を奪って社会を混乱させるレイピスト、と非難して身体障害者のジャーナリストをあからさまに侮蔑し、そして目に余る女性蔑視と女性を単なる性のはけ口として矮小化してゲイやレズビアンを「治療対象者」として暗に示唆する。これはまるで第二次大戦前に勢いをつけてあの人類史上比類のない暗い時代に突入させたドイツのあの独裁者そのものの民衆への扇動の仕方とそっくり。😱

 

そしてトランプの勝利によってこれまで良き市民として振舞っていた潜在的なフラストレーションを抱えた白人優越主義の人達が、まるでトランプの勝利によって人種差別のライセンスを与えられたかの様に公然と自分と違った心情や性的嗜好、そして肌の色を含めた見た目の違った人達を、社会の中で自分達よりもさらに弱い立場にあるマイノリティーを侮蔑し差別し始めた様に思います。

 

それはトランプを指示する白人達がまるで本来は社会的に優越的な支配するべき立場にいるのが「正しい」にも関わらず、非白人の台頭によって不当に搾取されて迫害されている、という怖しく間違った彼らの現実認識。

 

日本人はこのコンテクストの中では間違いなくトランプ支持者から迫害される側の人間、という事を私達は認識しておかなければならないと思います。

 

トランプの取り巻きの中には、過去のJapanese Internment(第二次世界大戦中のアメリカに住む日本人になされた強制収容政策)を成功例(😤!?)に出して、アメリカに住むムスラム・イスラム教徒にも同じ事を、というとんでもない事を堂々と公言している要人もいるのです。

 

ドナルドのか弱く傷つきやすい自尊心を象徴するかの様に、新聞記事に使われてひどくご立腹の写真①

 

アメリカのメデイアやプレスもトランプを目の前にして尻込みして尻尾を振るばかりで、女性としてアメリカ史上、初めて二大政党の一政党から大統領選挙候補になったヒラリーには執拗にタフな質問と悪印象を読む者に残す様な記事ばかりを書いてきたのとは裏腹に、トランプにはヒラリーと比べて格段に低い合格ラインを引いて真剣な政策論争や質問をまるですることなく、たまにあっても70歳にしていじめっ子が先生に咎められて逆ギレする様な呆れた振る舞いをするトランプをことごとく許して来た、というのも開いた口が塞がらない思いでした。🐒

 

 

大統領に選出されてしまった今頃になって、トランプの政策はなんのだろうか?とか彼が保有する世界各国に散らばる自分の企業の利益とアメリカの公益との衝突(conflict of interest)を避ける事など出来るのだろうか,などと今更もう遅い様な記事を書き始めている。もう後の祭り、という感じさへします。

 

今回の選挙戦のプロセスと結果は、アメリカがもう民主主義の指針になる事を放棄して、ソ連やその他の独裁主義国家のBanana Republic に成り下がり始め、アメリカのアメリカたる所以の終わりを告げる一つの重要な分岐点として記憶される事でしょう。

 

 

これでまた一つ、私達がアメリカへ戻る理由が一つ消えてしまいました。😭

 

小さな嘘よりも当方もなく大きな嘘を数えきれないほどつく人が公然とこの様な形で優遇されて、その態度に途方もないご褒美を与えた今回の大統領選挙戦。トランプを支持して彼に投票した親達を観て育った子供達は、トランプから、親から間違ったメッセージをたくさん受け取ってどの様な大人に育つのだろうか、と思うと末怖しい気がします。

 

記事に使われて烈火の如くに怒った、とされるドナルドの写真②

アメリカではドナルドを上の緑のカエルに例える人達もたくさん出て来ました。

 

次の大統領選挙はあと4年後ですが、これから先4年間でアメリカの様々な基礎的な土台が粉々に打ち砕かれてしまう事でしょう。フランスでもトランプの勝利によって極右政党のル・ペン氏が大統領になる確率が大いに高まった、と囁かれています。

 

トランプは自分の弱みや恐れを相手候補やライバルに投影して、それを執拗に繰り返し全力で叩いて自分の弱みから目を逸らさせて相手を潰す、という戦略がとても得意。😩

 

健康問題、慈善事業団体を使っての悪事(self-dealings)、または不倫や数々の女性問題をことごとく、ヒラリーになすりつけ投影してその事を繰り返し罵倒してくぐり抜けてきたのですが、結局今になってみれば、それはすべてトランプ自身の自分の抱えている問題そのものでした。😳

 

トランプが選挙期間中に叫んでいたヒラリーを「Lock Her Up!」(ヒラリーを牢獄にぶち込め!)というスローガンも実はトランプ本人がいつも恐れていた自分がいつ牢獄に入れられるかもしれない、という自らの恐れへのprojection(投影)だったに違いありません。

 

ロシアの指示によって盗まれたとされるヒラリー陣営の内情を示すEmailがWikileakによって次から次へと一方的にメデイアにリークされ、メデイアは第三国によって盗まれたそれらの情報を信憑性のチェックする事なく競う様に垂れ流しにしていました。

そして大統領選挙日の直前になって事もあろうか、厳粛に選挙戦への直接の影響を及ぼす行動を禁止されているはずの本来中立の姿勢を貫く事が基本のFBIのComey長官がクリントン陣営に不利になる様な絶妙なタイミングで国会に一旦既に解決積みであるはずの彼女の国務長官時のemail server 問題を蒸し返す趣旨の通知を送り、選挙戦2日前に結局は彼女の無罪放免をまたまた発表して、まだどちらの候補者に投票を決めていなかった有権者にその件を再び思い出させてクリントンの勢い潰しとしか思えない様な不利な状況を作り出しました。

 

こう言った状況でどうして彼女がこの戦いを勝てたろうか、とも思います。私は何かアメリカの影の闇の反クリントン勢力が一斉に全精力をかけてトランプを勝てせよう、またメデイアもトランプで一儲けしよう、というシナリオが見え隠れして、この状況がとても怖しい。

 

中には、「トランプもヒラリーもどちらも最悪だからヒラリーにはlesser of two evils (どちらか少しでもマシな悪人)で入れるしかなかったしね」、という友人もいたのですが、そもそもヒラリーをトランプと同じレベルで語る、という事さへ私には考えられませんでした。トランプの稀有に見る身勝手さと超人的なナルシズムと自己中心ぶり、それと彼の驚くほどのか弱く傷つきやすい自尊心は末怖しいですし、トランプのメッセージに惹かれる人達にも私は恐れを抱きます。

 

ロシアが世界の政情不安を煽り、中近東ではその政情不安による内戦で国を追われた市民達がヨーロッパへ避難を求めて大量の難民となって押し寄せ、このストックホルムでも多くの移民・難民の方々を見かける様になりました。難民の無条件受け入れをするのはドイツとスウエーデンの2カ国のみになってしまい、人類の歴史が始まって以来の人類共通の苦しみを分かち合うということよりも、イギリスのEU離脱(Brexit)に見る様に自国の門を次から次へと閉ざし移民を締め出しす国家主義がいよいよ世界中に勢いを付け始めて、とてもキナ臭い土壌がいよいよ整ってきたかの様にも思えます。

 

 

 

はるばると北の果ての凍りつく様な冬の厳しい気候の中に彼らを見るたび、ここまで来るしかなかった彼らのとても苦しい生きるか死ぬか、の選択に立たされ、生き延び生き抜く事へのリスクとチャンスに賭けた彼らを私はとても誇りに思います。そして頑張ってほしい。

 

 

アメリカがアメリカである事を辞めた日、そんな事を思った今回のアメリカの大統領選挙戦でした。

 

 

 

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