旅する力 深夜特急ノート 沢木耕太郎 | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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旅する力―深夜特急ノート/沢木 耕太郎
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隠岐の島ウルトラマラソンに出場するにあたり、機内や宿舎で読んでいた本。「深夜特急ノート」とあるように、沢木耕太郎の代表作「深夜特急」のその後というか、改めて考察した内容および当時どのような状況だったのかなどを含んだ「深夜特急」にまつわる話が盛り込まれた一冊。

当然のことながら、「深夜特急」を読んでいないとわかりにくい部分はあるだろうし、そもそも「深夜特急」を読まずして、サブタイトル「深夜特急ノート」とつけられた本を読もうとはしないでしょう。そういった意味で、この本はやはり「ノート」であるでしょうし、「深夜特急」という著作の偉大さを改めて感じた次第。

とはいえ、この「旅する力」というタイトルはなかなか秀逸だと思います。沢木耕太郎は26歳のときに香港からロンドンへのユーラシアの旅に出たわけですが、やはりその頃に旅に出るのが一番よいと、つまり「旅する力」があるときだと言っています。

それは何も知らないことを経験に変える力をもっていること。その上で逆説的ではあるけれどもある程度のことを経験しているということ。そうした成長過程にあり、「旅」をすることによって、その幅を増やしていくことが出来る年齢というのが大体その頃だろうということです。

そのいえば僕の大好きな佐野元春も27歳のときに単身N.Y.へ渡り、一年間向こうで生活をしていました。やはりこの年代というのは「旅」をすることによって大きなものを得るのは間違いなさそうなところです。

もし26歳の方いれば、ぜひ沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで、旅立つ準備を。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)/沢木 耕太郎
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