あなたの髪の毛で世界に勇気を パンテーン・ビューティフルレングス | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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アメリカのP&G社では「パンテーン・ビューティフルレングス 」というキャンペーンが行われているようです。これはがん治療中に髪の毛を失った人にウィッグを作って送ろうというものだそうです。


想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム-パンテーン ビューティフルレングス

20cm以上で毛染めをしていない髪が対象ということですが、ばっさり自分の髪の毛を切るとういうのはなかなか勇気がいることだと思いますが、この運動に賛同している女性が結構いるということで、女優のヒラリー・スワンクなども自分の髪を寄付して話題になっているとか。


がん治療は手術後の抗がん剤使用などが定石で、このときに髪の毛が抜け落ちるということになります。もちろん抜けた毛は治療が終わるとまた生えてはくるのですが、治療中は頭髪がないまま過ごさなくてはなりませんし、精神的にもなかなか厳しいものがあると思います。


髪の毛が抜け落ちても入院ではなく、通院による治療になる方も結構いらっしゃるので、そういったときは帽子をかぶったり、ウィッグをつけたりという処置をほどこさなければなりません。


ウィッグも結構高いと聞いたことがありますが、このキャンペーンによって集められた髪は6人分から8人分で一つのウィッグが作られ、米国がん協会に無償で提供され、そこからがん治療をしている女性に配布されるといいます。


こうした社会貢献のキャンペーンですが、パンテーンが行っているということがやはり意味があることだなぁと思います。このキャンペーンにより、パンテーンは髪に対するブランドとしての考え方、社会貢献のあり方を世の中にPRすることができますし、実際この提供にあたって髪の相談にものることで、パンテーンの魅力を消費者に伝えることも可能ということで、ソーシャルマーケティングの真髄をここに見るような気がします。


日本ではこのキャンペーンについてはまだまだ知られていない(パンテーンの日本サイト にもこのキャンペーンに関する記述はないです)ようですが、サロンによってはこのキャンペーンに賛同して無料カットなども行っているところがあるということで、企業の呼びかけに消費者側も積極的に参加し、単に会社とその利用者という枠組みを越えた運動になっていますね。


企業による働きかけがこのような形で広まっていくのは非常によいことだと思いますし、ある意味うらやましくもあります。利潤追求はそれがないと企業として成り立ちはしないので、必要なのですが、こうした動きが出来るようになってこそ企業の存続価値というものが出てくるのだろうな、と思います。


キャンペーン自体はやはりアメリカらしい感じもしますし、日本人だとやはりどことなく抵抗あるのかな(というよりもこういうことをキャンペーンとしてやること自体への違和感といったらいいでしょうか・・・)という感じですが、でもやらないよりはやった方がいいですね。こういう視点はきっと役に立つと思うのですが、どうでしょうか。