やっぱり書くことにしました。
描写を重視する僕の感覚では、15枚というのは短すぎて、
自分の作品世界を展開して広げるのは難しいです。
ショートショート的なアイデア小説にならざるを得ない気がします。
でも、選者の吉村萬壱さんは単なるショートショート的なアイデア小説を求めてない気がしています。
かといって、条件である徳島の風物を普通に入れて、しっとりと描写することは、
徳島県人ではない僕にはハードルが高すぎます。
前回の受賞作が、SFネタ的な世界観でした。
ある意味、世界を破滅させる吉村萬壱文学的な奇抜さがあって、
選者の意図がよくわかりました。
らしいなあ、と作品よりも選者の感覚に感心させられました。
で、いいアイデアが一向に思いつきそうになくて、
見送ろうかと迷っていました。
でも、一転、出すことに決めました。
15枚なので、この間、書いたちゅうでん児童文学賞の中編の感覚で言えば、
1章分に過ぎないこと。
つまりは、アイデアと方向性さえ煮つめれば、1週間もあれば、さらっと書けるということですから。
何より、僕がファンとして敬愛する某作家の短編を分析研究した成果( =奥義 )を、
そこに反映してみたくなったのが一番の理由です。
小説の奥義って、
頭で理解するだけでなく、
書いてみないと、本当に自分のものになりません。
これって、ジュニアの子たちに、バドミントンの奥義?を教えていた時に常々、感じることでもあるんですよね。
たぶん、出しても絶対、最終候補には残らないけど、
習作で、書くことに意味がある、
そう思ってやってみます。
追記:
第1回阿波しらさぎ文学賞の受賞作は、大賞?と次点の徳島新聞社賞とも、
ネットで読めます。
参考にして頂ければ、よいか、と。