迷った 阿波しらさぎ文学賞 | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

いい案が思いつかなくて、書くか、どうか、迷ってしまった阿波しらさぎ文学賞15枚ですが、
やっぱり書くことにしました。

描写を重視する僕の感覚では、15枚というのは短すぎて、
自分の作品世界を展開して広げるのは難しいです。
ショートショート的なアイデア小説にならざるを得ない気がします。
でも、選者の吉村萬壱さんは単なるショートショート的なアイデア小説を求めてない気がしています。
かといって、条件である徳島の風物を普通に入れて、しっとりと描写することは、
徳島県人ではない僕にはハードルが高すぎます。

前回の受賞作が、SFネタ的な世界観でした。
ある意味、世界を破滅させる吉村萬壱文学的な奇抜さがあって、
選者の意図がよくわかりました。
らしいなあ、と作品よりも選者の感覚に感心させられました。

で、いいアイデアが一向に思いつきそうになくて、
見送ろうかと迷っていました。
でも、一転、出すことに決めました。
15枚なので、この間、書いたちゅうでん児童文学賞の中編の感覚で言えば、
1章分に過ぎないこと。
つまりは、アイデアと方向性さえ煮つめれば、1週間もあれば、さらっと書けるということですから。

何より、僕がファンとして敬愛する某作家の短編を分析研究した成果( =奥義 )を、
そこに反映してみたくなったのが一番の理由です。

小説の奥義って、
頭で理解するだけでなく、
書いてみないと、本当に自分のものになりません。
これって、ジュニアの子たちに、バドミントンの奥義?を教えていた時に常々、感じることでもあるんですよね。

たぶん、出しても絶対、最終候補には残らないけど、
習作で、書くことに意味がある、
そう思ってやってみます。

追記:
第1回阿波しらさぎ文学賞の受賞作は、大賞?と次点の徳島新聞社賞とも、
ネットで読めます。
参考にして頂ければ、よいか、と。