昨日は小説塾の日でした。
ミステリー作家であるA先生とは、畑違いの、三田文学新人賞に応募した落選作を提出したのですが、
嫌な顔一つされず講評して頂きました。
そして、今回も成る程な、と感心することばかりで、
ほんと有り難く、感謝するしかありません。
その講評による改善点を、まとめると、以下の通り。
① 題名に、主人公以外の名前が入っているのに、その相手について、詳しく述べずに、主人公について語られる。あと少し知りたいところで打ち切られる。
→結果、焦点がいくつもあって、あちこちへ移動してしまうっている。
そのため、印象としては、何本かに分けられるべき話が集まってる感じになってしまう。
② 主人公が多用する「わからない」という台詞も、もし自問自答するなら、
もう一言、二言、あると分かりにくさから脱却できる。
③ 場所が神戸である必要性がないなら、外した方がいい。
例えば「須磨の海」には「どこまでも続く水平線」はないから、とか正確さに欠ける描写を避けることができる。
他にも、不正確な表現が多い。
④ 先生の数十年前の作品で、「野良犬」を登場させたら、校閲の人から、最近は居ません、と注釈が入ったそうだ。
ここでも、同様。「野良猫」ならありうるよ、と。
⑤ 他の受講生からも、前回と違い、雨や海のシーンが綺麗で詩情があると褒められて、良かった。読み手に好評な部分と否部分、ここを伸ばせばいいのか、と納得できた。
指摘してくれたその受講生の方は、某エンタメ系有名文学新人賞の二次選考17編に残っておられる実力者の人でしたので、
有り難いお言葉でした。
やはり、自分一人の力では出来ないことも、
優れた師匠について、さらに仲間とのこうして切磋琢磨をして行けば、
不可能も可能に出来るかも知れない、と期待を抱きました。
帰宅は深夜11時前に及びましたが、苦労の甲斐はありました。
凡人、凡才は苦労してナンボなんだな。
頑張って、改稿してみます。