とうとう絶飲食の効果なく
イレウス管を挿入することになった。
これから行ってくる!のLINEを最後に
なかなかLINEが来なかった。
数時間後。
死ぬかと思った。と。鼻から管を通した自撮りの写真のLINEが届いた。
涙が溢れて止まらなかった。
目は泣いたのか嗚咽で出たのか真っ赤。
見た目からして壮絶な時間を過ごしてきた感があった。
私が変われればいいのに。何度思ったか。
その後先生からはこの処置終わったあと
息子さんにわざわざすみません。なんて言われてしまって罪悪感でいっぱいだったと。
1番やりたくない事だと言っていた。
ネットでも起きているうちのいちばん嫌な処置だと書いてあった。
医者目線でも患者目線でもあながち
間違いではなさそうだった。
その日の面会は管を通したばかりで
違和感しかないよう。通した方の顔だけ
ずっと顔面神経痛になったようにひきつったり
喉を触ってみたり落ち着かない様子だった。
その管を通してから息子のメンタルが
音を立てて崩れていくのがわかった。