【確認申請って何だ?4】



そんなこんなで、
我々が確認申請を申請すると、
審査機関は受け付ける前に根本的に何か大きな間違いがないかなど、

つまり、
訂正では済まない、
設計をやり直さなければならないような、
間違いがないか?
あるいは、
何か誤魔化そうとしていないか?

徹底的に中身を確認してから受け付けます。



なので、
我々は受け付ければ大きな間違いや勘違いはないということで、
ある意味ホッとする、
わけです。



まあただ、
昨今はWEB申請になって事前審査をしますので、
もうそおゆうことはあまりありませんが。

 


 


しかし、
なにしろたくさんたくさんの書類や図面を添付するわけですから、
どんなに熟考していてもちょっとした間違いやミスはどうしたってたくさんでます。

考え方の違いとか法律の解釈の違いなんてのもたくさん出てきます。

なので、
私はもうこの仕事を何十年も続けてきて、
何百ではすまないような確認申請を出してきましたが、
いまだ補正
つまり内容の訂正なしで確認申請がおりたことは一度としてありません。

大抵は、
図面が訂正で真っ赤っかになって、
かっこ悪いので新しい図面に差し替えます。

 


審査官の人たちも、
たぶんですが、
何にも指摘がないとなに仕事してんのかわかんなくなるのでしょうか。
しまいにはあら探しみたいになってきます。



寸法の文字が小さいので大きくしてくださいとか、
この図面に描いてあることはこっちの図面に描き直してくださいとか、
1+2+3=6の数式は1+2=3 3+3=6に書き直してくださいとか、
本当に言われます。
まじです。

ようはなんか言わないかんのでしょう。



このためなのかどうかわかりませんが、
大きな建物などの場合定められた35日で確認がおりるなんてことはなかなかありません。

そこでそんな時に、
昔は、
あんたが早く補正しないからという理由で期限内に確認できないので確認済み証は出せません、
とかなんとか言う書類が何度も何度も送られてきました。



最近は、
紙での申請は減って、
WEBでの電子申請が主になってきましたので、
事前申請というのを行ってほぼ補正つまり訂正なしになるまで訂正してから本申請をしますのでちょと変わってきています。
 

 


なんかあれもどうよ?
っとも思いますけどね。

本申請は申請したら翌日に許可って、
そのくせ事前申請は永遠に続くってことになったりしますからね。
じゃあ法律上の35日ってのは何よ?
ってことになる。

ま、
別にいいけどね。



WEB申請というのは、
確認申請を紙ではなく電子データでWEBのソフト上で行う申請です。
書類も図面も計算書も全てPDFなどのデータでネットからアップロードして申請し、
やりとりはチャットやメールで行います。
コロナ禍もあって、
今ではこのWEB申請が主流です。

 

 



まあ、
審査機関に行かなくて良くなったので、
楽なのはは楽なんですけど。

まあ、
私らなんかの年寄りはチャットだけだと意思疎通がね、
難しい法解釈なんかの相談なんかが出来ないんですよね、
若い人にはそのほうがいいんでしょうけど。



ま、
便利になって良いことなんですけど。

人と人のつながり、
審査官とのやりとり、
みたいなのがまったくないんですよね。





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