【確認申請って何だ?1】



なんかこおゆう仕事、
つまり建築設計の仕事をしていると当たり前に、
確認申請、
確認申請、
確認申請、

って言ってますけど。

考えてみれば一生に一度かもしれない家を建てる方々からすると、
どうも、
何それ?
それっているの?

なんて思っている人が沢山いらっしゃるようで、

いや、
ちょっといかんかったか?
なんても思ってしまいました。
 

 



そこで、
いったいぜんたい確認申請とはなんぞや?
というのをかみ砕いて書いてみようかと思います。



さて、
日本のどこかに建築を建てるときには、
建てる前に様々な許認可を取得することが必要です。

基本的にはそういった様々な許認可というのは、

建物が建てられる土地に指定されている地域や地区などによって取得する必要がある物と、
建物の種類によって取得する必要がある物と、
建物や敷地の大きさなどによって取得する必要がある物、
以上の3つに分けられます。



ただ、
そういった許認可は建物や場所によってあったりなかったりする許認可ですが、

それとはまったく別物の、

 

どんな建物であっても建物である限り全ての建築物で絶対に審査を受けなければならない申請、
それが建築確認申請で、
その審査に合格するともらえる審査に通ったことを証明する物、
それが確認済み証です。

 

 

 

 


これがないと絶対にその建物を建てる工事を行うことは許されません。

そして、
工事の際にはこの確認済み証を取得している旨の定められた形式の看板を必ず現場のどこかには掲示しなければなりません。

 


 


では、
その確認申請では何をするのか?
というと、

その建物が建築基準法や県の条例などの法令に適合しているかどうか、
その確認をしてもらいます。

ちゅうか、
まあようは許可なんですけど。
確認なんですね。



では、
どこで確認してもらうのか?
というと、
特定行政庁という国から指定を受けた市町村あるいは県、
または、
国に登録した指定確認検査機関、

になります。

ただ、
例の姉歯事件以降そのへんの市町村や県はまあまず許可しません。
体面上受け付けますって言っとかんとまずいので言ってますが、
実際申請出すと半年ぐらいたらい回しにされたりしますので。

 

 

 


なので大抵は指定確認検査機関という役人達の天下り団体に出します。

このあたりだと、
ビューロジャパンとか、
ERIとか、
確認サービスとか、
愛知住宅センターとか、
CI東海とか、
その他もろもろ、
があります。



この確認申請には申請料というお金がかかります。

これを
私達が申請代理するために頂くお金と勘違いされている方が多いようですが、
私達が申請代理の手数料で頂くお金ではありません。
それは設計料に含まれて頂いています。
申請を出す機関等に払う手数料で税金です。

これは出す機関によって多少料金が違うのですが、
住宅だと数万円程度、
ただ建物が大きくなればなるほど高額になっていきます。
大きなビルとか工場とかだと何十万とかになります。

そして、
これは税金になりますので私達設計者や申請代理者が支払うことは出来ませんのでお客様にお支払いいただくことになります。



こうしてお金を払って、
指定確認検査機関に確認してくださいと審査を依頼することを確認申請と言うわけです。
そして、
これが通らなければ絶対に工事に取りかかることは出来ない。
 

 



勝手に始めると、
あっという間に建築パトロールがやってきて、
禁止命令が出され、
私達設計者や工務店さんの免許が取り消されます。




Atelier繁建築設計事務所HP
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