【改正建築物省エネ法3】


なんか、
3階建ての木造とか、
木造や鉄骨特建の準耐火構造とかの法律が施行された時もこんな感じだったような気がします。

木造3階建や特建の準耐火構造認めたる代わりにこうせいよ~
って。

 

 

 

 

内部の壁下地に使う不燃の石膏ボード、                   
プラスターボードといいますが、
これってそれまで厚さは9.5mmか12.5mmが普通だったんです。
15mmとかもあるのは知ってましたが。

 

 

 


それが準耐火とか3階建てにするなら21mmにしろ!
とか、
二重に貼って25mmにしろ!
なんていきなりなったのです。



外壁ならとにかく内壁にそんなんして意味あるの?
だいたいそんな石膏ボードってあるの?
っていうか、
そんなふうに貼れるの?

当時は仲間内でおおいなる議論が巻き起こりました。


今でも覚えてます。
現場から電話がかかってきて、
「先生!図面のプラスターボード厚み間違ってます、何ミリ厚にしますか?」
ちゃうちゃう、
間違ってへん・・
「え~そんなのあるのかな?
ちょっと材料屋に聞いてみます」

なんて大騒ぎになったんです。
結局その工務店のいつも使う材料屋では手配できなかったので違う業者で仕入れてもらいました。



なんか現場監督は、
また国交省がメーカーと結託しやがって!
なんて非常に怒っていたのを思い出します。



まあ、
本当にそうすることで防火のためになるのがわかってきた?
ちゅうのなら仕方ないことなのですが・・
そうなのかな?



なんか、
また常識の範疇、
というか、
必要性の有無に疑問を感じるほどのことになってきているので、
いやはや、
なのではあるのです。

まあ、
断熱材メーカーなんかはさぞや儲かって天下りをたくさん受け入れることになるのでしょう。

きっと・・



ただ、
ここで一つ。

それでもなんでも、
ちょっとくらいおかしくても、
少しくらい疑問でも、

温暖化を止めるため、
カーボンニュートラルを進めるため、
やらなくてはならないことであるのは間違いがない、
ということです。

 

 

 


そこで、

なんでこんな法律を作らなければならないのか、
というのは、
もちろんカーボンニュートラルを進めるためなのですが、
当たり前の断熱などを当たり前にやっていればそんなことにはなりません。
法律がないからとろくにやらない住宅などがたくさんあったからです。

 

だって、

みなさんも建ててしまえば壁の中は見えないのです。


でも、

法でしばれば全員が同じ土俵にあがるしかありません。
そうしなければならないのは、
残念なことなのかも知れません。

 



法律ではある程度の地域は区切りますがその地域内では最低にあわせることになります。
愛知県っていったって海辺の暖かい街から山奥の雪深い地域まで様々です。
夏めちゃくちゃ暑い所と冬雪深くて極寒になるところが同じ地域で、

その両方の最低にあわせる・・

それが全て同じ地域に分類されます。

全国全部を細かく分けるのなどはたぶん無理でしょう。

そのためいりもしない断熱や設備をしなければならない住宅がたくさん増えて、
そうするためにお金がかかるということになります。
なので、
全ての建物の建築費が上がります。

 


 


ここの所、
建築費というのは他の値上げラッシュと同様に上げ止まることがありません。
毎日毎日ありとあらゆる建材などがどんどんどん上がっています。

今や建築の工事費はコロナ前の1.5倍と言われています。
さらには、
測量費、地盤調査費、許認可申請料、登記費用、瑕疵担保保険料、そして設計監理料、引っ越し代、
全てが値上がりしています。
もう全て合わせるとコロナ前の何倍?

その上また省エネのために大巾にお金がかかるようになるわけです。
残念ながらこれはどうすることも出来ません。



法律で一律に決めれば、
全ての住宅や建物がみな同じになる。
適当な奴やいんちきや誤魔化しする奴がいなくなる。
のは確かで、
その代わり一律にお高くなるわけです。



ただ、ちょっと思うのは、
いや、
本当に名古屋でそれいる?
それそこまでやる意味あるの?
そこまでしないとエアコン代下がらないの?

 

 

 


そんなことないでしょ~。

窓開ければ良いじゃない。
とは思うわけです。



ま、
全部私が勝手に思っているだけですので、
実際国の頭の良い人たちがどう考えてるのかはわかりませんが・・

 

 

 

 

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