【住宅各論:屋根材8】



大学が北陸だった関係で、
たま~に北陸に行くことがあります。



北陸と言えば屋根は越前瓦です。

高速を走っていくと、
中部特有の屋根である三州瓦・いぶし瓦がだんだん変わってきます。

気が付くと屋根はみなみなテカテカと濡れて光っているような越前瓦に変わっています。
吸水性が低くて積雪などに強く雪止めのついた瓦です。

こんな街並みを見ると、
あ~北陸に来たな~
と思うわけです。



街並みは屋根がつくるのだと思っています。



外壁は様々です。
古い家は板張りだったり土壁だったり、
新しい家はサイディングだったり塗り壁だったり、
でも屋根は越前瓦です。

 

 


越前瓦が街並みを作っています。



都会などではビルが林立し雑多なビル群が街並みを作っています。
いろんな個性的なビルが乱立するのが街並みで、
これは世界中どこでも都会部ならあまり変わらないように見えます。

それがグローバルということなのかもしれません。



屋根材、特に瓦というのは地方性の高い建材です。
地方毎にその地域に相応しい屋根瓦が長年にわたって培われてきました。

このため古い街並みは屋根が統一され街並みを作り出しています。



金沢なら越前瓦。

 

 


京都なら京瓦

 

 


沖縄では沖縄瓦




瓦に限ったわけではありません。
茅葺きの白川郷や五箇山。

 

 

 


山間部の村などでは、
重い瓦を運ぶことが難しかったためトタン屋根の街並みに。

 




日本には限りません。



ドイツ。
 

 


イタリアのフィレンツェ。

 


ギリシャのミコノス。

 


アメリカのカリフォルニア。



古い街並みは一目でそれがどこなのかわかります。
壁は違っていても屋根が同じなんです。



昨今の日本の住宅地では、
とにかく雑多な屋根が混在しています。
バラバラのグチャグチャです。

 

 

 


スレートに和瓦に金属屋根に、
それらが入り交じって、
地方性なんて皆無です。


一体開発された建て売り住宅団地などでは、
逆に同じ洋瓦ばかりの住宅で街並みが・・
なんて、
ここはどこじゃ?って。

 

 

 

 


いきなり目隠しして連れてこられて街の真ん中でパッと目隠し外されたら、
どこかのSF映画かサスペンス映画みたいに、
自分はカリフォルニアにいるなんて勘違いしてしまうかもしれません。



逆にそれが今の日本の街並み。
ということなんでしょうか?



そうなる一翼を担っている私が言うのも何なんですが・・
逆にそう出来る日本の建築力ということなのかもしれません。



バラバラでグチャグチャ
それが日本の住宅地の街並みです。

 

 


外人さんなどはそんな日本独特の、
雑多な街並みが、
非常に面白く感じるのだそうです。

 

 

 

 

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