【住宅各論:外壁1】




住宅各論、
今度は趣向を変えて・・

ちょっと外壁なんかについて書いてみようかな?
なんて思い立ちました。

 


 


我々のような建築家なんて人達が好む外装材つまり外部に使う仕上材というのは何か?
まあ外装だけに限らないのですが・・



それは本物です



ま、みんなそうかどうかは知りませんが、
私や私の廻りの者はみなそうです。

本物ってどういうことか?

それは・・
その素材をそのまま生かしている材料のこと、

石は石。

木は木。
金属は金属。
コンクリートはコンクリート。
陶磁器は陶磁器。
布は布。
塗装は塗装。

ということです。
難しいかな?



世の中には住宅や店舗などにかかわらず仕上げ材、特に外装建材というのは偽物があふれかえっています。

その石は石ではありません。

 

 

その金属は金属ではありません。

 
 

その木は木ではありません。

 

 

その陶磁器は陶磁器ではありません。

 

 

そのコンクリートはコンクリートではありません。

 

 


全部偽物です。
樹脂製だったり、
窯業製だったり、
セメント製だったり、
張り物だったり、
全て工場で大量生産された偽物です。



偽物なんて言葉を使うと怒られそうですが?

でも、
偽物でなくオリジナルであるのならば、

その石は石にそっくりである必要はないはずです。
その木は木に見せる必要はないはずです。
その形は陶磁器そのものである必要はないはずです。
その模様はコンクリートそっくりである必要はないはずです。

元の素材にそっくりに作られていればそれは偽物です。



ではなぜ偽物ばかりになっているのか?



簡単です。
本物は値段が高いからです。
高くて使えなくても皆々そういう素材にしたいからです。

それから、
本物は施工するのが面倒くさいからです。
特別な技術を持った人を呼んでこないと作れないなんて物もたくさんあります。
偽物は買ってきて貼るだけはめるだけ、下手したら釘すらいりません。
誰でも簡単に作れちゃうんです。



悪口ばかり書いていますが・・

実は本物には他を圧倒する長所がありますが、同時に欠点もたくさんあります。

本物の石は加工が非常に大変で貼るのも大変しかも重い。
本物の木は仕上げに使うと経年で劣化したり割れたりささくれたったりしてきます。
鉄は錆てくる心配があります。
コンクリートは経年で汚れてくると修繕が大変です。
陶磁器は重いので割れたり落ちたりするかもしれません。
布は汚れやすくはがれやすい。
塗装は汚れやすい。

現在ではこういった欠点を克服させた本物もたくさん出てきています。

でもそうすると、
元から高い本物がさらにお高くなってしまいます。

 

 


そうなるとよほどの建物や高価なお宅以外ではそうそう本物はは使えません。
そしてそういった欠点がない偽物が安価でうまれてきたわけです。



安価で欠点の少ない近い物を提供できる・・
偽物万歳!
でもあるわけです。



でもね、
私たちのような連中は、
それでも本物が使いたい。
だって並べて比べれば一目瞭然!
 

 



天然ダイアモンドも、
人工ダイアモンドも、
クリスタルも、
それこそビーズだって、
我々などは見た目は似ていてぱっと見ても区別がつきません。

でもプロが見ると一目でわかるのでしょう。
好きな方ならわかるのでしょう。



金属も石も木もコンクリートも布も塗装も同じです。
わかる人が見れば一目で本物かわかります。

 

だって本物には傑出した長所があるんですから・・

 

 



ダイアモンドは腐ってもダイアモンドです。
そしてダイアモンドにはダイアモンドにしかない他を圧倒する長所があるんです。

 

だから、

やっぱり本物にしたい。



何とか出来る範囲でも本物にしようと、
あの手この手で悪戦苦闘しているのです。
 

 

 

 

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