【工務店はどこにしますか?・・3】




前回の逆の話しです。
大きなゼネコンが小さな住宅工事をする場合の逆・・

つまり小さな木造住宅などしか建てたことのない工務店がマンションとかビルとかを建てることになったら、という話しです。



どんなに小さな工務店であっても、
大きな建設工事の仕事が来れば喜んで請け負うのは当然のことです。

出来るとか出来ないとかそんなのは関係ありません。

儲かりますし、
やりたいのです。
これからの会社の発展のためにも。
是非勉強したい・・



誰だって最初は初めてです。
会社を大きくしていくためには大きな仕事を増やしていきたいはずです。
だから請け負います。

 


 


でも・・
出来ないこともある。
だって、
やったことないんですから。



そんな場合はどうするのか?
たいていは出来る人を雇います
その建物を建てるのに慣れた人をです。

実は建築工事の現場監督さんや主任技術者さんなんて人達の中には一人親方とかフリーランスなんて人がたくさんいます。

元はどこどこのゼネコンにいたとかあそこの工務店でバリバリにやっていた、
なんて人が独立したりして自分で工務店を開設したりしているのですが、
なかなか自前では大きな仕事なんか取って来れませんし、
大きな建物の建てられる特定建設業者登録をするのにはけっこうなお金がかかったりするのでなかなか登録なんて出来ない、
なんていうフリーランスの人がいます。


そういうフリーランスを雇います。
そういう人がたくさんいる派遣会社なんてのもあります。



その建物が完成するまでの期間限定で雇うなんてのが多いのですが、
契約社員として年ごとに雇うとか、
いっそ将来を見越してこれからそういう仕事を増やすために社員として雇う、
なんてこともあります。



こういう人は、
優秀です。
その建物の建て方を熟知しています。
その建物に相応しい業者さんといっぱいつきあいがあります。

 


 


そうやってその人に建ててもらって勉強する
どうやって建てるのか何が必要なのか、
たくさんの業者さんともつきあいが生まれます。

そして次からは自前で建てられるようになっていくわけです。

これが正しいやり方?
って言うのも変なんですが。

ま、だって最初は誰だって初めてなのですから。



が、残念なことにお金がかかるのです。
その人にはたくさんのお金を払わなければなりません。
派遣会社から雇ったりすると技術職の派遣は相当なお金が必要です。

利益が減ってしまいます。
せっかくたくさん儲かる大きな建物の建設工事を受注したのに?



すると・・
それが嫌な人も出てくるわけです。



ではどうする?



そう下請けに出します。
元請けより下請けの方が小さな会社だなんて誰が決めたんですか?
出来る下請けに丸投げです。



下請けに丸投げしたんではその会社にはお金以外何も残りません。
なので次回また請け負うことが出来てもまた下請けに出すことになります。
まったく成長しません。

下請け会社は通常より安い金額で建物を建てることになりますから当然ありとあらゆる無駄をそごうとします。
悪く言えば手を抜こうとします。

その上お客さんとの直接のディスカッションはありません。
話し合うのは元請け会社です。

責任は全て元請けの小さな会社にありますから。



出来の良い建物など望みようがありません。



本来、設計が同じなのであれば、
建物というのはどこの会社が工事しても同じ物が出来るはずです。

ところがそうはならない、
出来の良い建物や出来の悪い建物がある、
下手したら欠陥になってしまった、
なんてことがあるのはそういう所に理由があったりします。

 


 


そういうリスクをなくすためにも、
工務店を決める際にどんな工務店なのかも知らずに、
競争入札などで一番安いからと値段だけで決めてはいけないのです。

 

 


Atelier繁建築設計事務所HP
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