【住宅各論:階段4】



階段というのは避難上非常に大事な部分です。



どういうことかというと?
上階にいる人が災害などで避難しようと思うと必ず階段で逃げるしかないということです。



1階にいる人が火事や地震で避難しようとすると廊下から部屋から別に玄関でなくてもどの窓からでも外部に避難することが出来ます。

が、上階にいる場合はそういうわけにはいきません。
階段を下りなければ逃げられません。

 

 


エレベーターは危険です、止まったら閉じ込められます。

 


それ以外に逃げる方法は梯子や避難器具などがあればそれで逃げるか、
あとは飛び降りるしかありません。



飛び降りる!
なんて何言ってんの!
なんて思うかもしれませんが、実はこれも有効な避難方法のひとつです。

 


生きるか死ぬかの際には大けがをしない範囲でなら飛び降りることも法律では想定されています・・??

そこで2階なのか3階なのか?
これが法律上の大きな分かれ目になされているのです。

3階建以上の場合諸々の諸設備が必要になります。
つまり・・
2階建なら飛び降りればよい
っちゅ~わけです?



実際には3階建になると、

直通階段
3階以上の階からまっすぐに途中で廊下などを介さずに1階の避難階まで行ける階段のことです。
基本的には扉なども設置出来ません。

竪穴区画
準耐火構造以上の場合は必要です。
階段は吹き抜けになりますので火や煙が入らないようにする区画が必要になります。

非常用進入口
道路面などに向けての外部から侵入可能な開口部が必要になります。
消防さんが梯子や梯子車などで外から入れるようにするための大きな窓などです。

避難上有効なバルコニー
耐火構造緩和や2以上の階段の緩和などをしたい場合必要です。
つまり住宅では大抵必要になり、避難のためのバルコニーを道路面などにつけなければなりません。



住宅で必要になることはあまりないのですが、
大きな建物などでは用途によって5階以上や地階には先に書いた2以上の直通階段以外にも階段を避難階段にする必要が出てきます。

これにはランクがあって、
避難階段
特別避難階段

があります。

 


ま、
ざっくり言うと
地震でも壊れず火事でも燃えず中に火も煙もはいらない階段
いざと言う時に安全に避難できる階段、
です。



このように階段というのは避難上最重要な部分であるということ・・
なんです。



たとえ2階建ての住宅であって法律的には必要とはされていなくても、
階段は避難上防災上非常に重要な部分です。

火事の際に飛び降りたくなければ、
しっかりと作ってもらうようにしましょう。




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